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2012年10月12日

陶芸体験 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

夏の旅行で体験した人生2度目の陶芸教室。
世界でたった一つの器を作る。
夢があって面白い。
陶芸には、その人の性格が出る、人生が…って本当だろうか?
これは、私がこの夏作った器です。


自分では、ちょい満足していますが、色々とここに至る過程も劇的でした。
では陶芸教室の始まりです。
6人全員が一列に並べられて、いきなり電動ロクロの前に座ります。
何だかドキドキして、いきなりロクロを回せるのかと感激しました。
簡単なロクロの取説の後、さっそく講義開始です。
しかし、本日の先生は…と見上げれば、一見怖そうな刺青が入ったお兄さんが、
オカマのような優しさで案内してくれました。
そのギャップに手が震えます。
可笑しくて話をあまり聞いていなかったのでしょうか?
(ウケ過ぎ!)
彼が話した重要な話を聞き逃していました。
「…何度失敗してもいいからね、最初は難しいから…」
いいこと言うねえ、そうだよね…とワザと無茶苦茶にロクロを回しながら、
途中まで作った焼き物を壊して、その壊れ加減に何かが見つかれば…
なんてノンキな事をしていた私。
ところが目の前の土が少なくなってきたので、
「お兄さん、あっいや先生、土を戻してまた作ってもいいですか?」
途端に現場の空気が凍ります。
「…一度使った土は、もう使えませんよ、そう申し上げたのですが…」
「えっ、だってさっき何度失敗してもいいからって…」
「いえいえ、一度使った土には、空気が入るので使えないのです」
「…でも、思い切ってやれって…」
「土は十分あるから、何回かやり直せるのでそう申しましたが…ただ、あなたのように…」
何度もやり直す私は、ふざけているように見えたのでしょう…仕方ない。
(実際、ややふざけ気味でした)
「そ、そうなんですか…じゃあ、僕はこの残りの土で頑張るしかないのですね」
「…そうですねえ、頑張ってください」
「えっえーーーー!ホントに」

追い込まれてからが勝負だ。
ここからの私の集中力は凄まじいものがあった。
そういう背景があっての作品なのだから、もう一度見て欲しい。
どうだ…買う?

やっぱ性格出てるね。
では。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年10月12日 08:30

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