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2013年05月21日

第50回葬祭セレモニー【ベーシック講座】を終えて (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

36歳の時から17年掛けて、遂に50回目を迎えた
次代の司会術・葬祭セレモニー【ベーシック講座】編。
内容は、基本線はずーと変わらず、しかしワークショップは時代と共に変遷を重ね、
終わってみれば短かった気もするが…やはり長かったかな。
受講してくださった方や関係者の皆様には心から感謝している。
そして自分には、よく続けてこられたなと正直ホッとしている。


講師なんて職業はいい加減なもので、人に呼んでいただけなくなると終わり。
ただそれだけで、何の保証もないのだ。
そして人に思われているよりギャラは安いし(一般的な話です)、
それだけで食っていくのは並大抵ではないだろう。
その仕事が「好きだから」やれるのだと思う。

何がどう好きだったのか…自分を振り返ると、元々私は司会の人間ではない。
が、葬祭業界に身を置いてお世話になっていたのは何かの縁。
(そこに至る経過に色々とあるのだが省略)
司会もやらせていただいたが、見積もりや宅下げ、解剖助手、納棺、集金、
飾り付けや幕張、更には外接用品、花屋、花環屋、返礼品屋etc…
様々な経験を積ませていただく中で、やがて社葬司会へと特化していった。
それは計算の部分もあるが、極めて自然の流れだったろうと思う。
しかし、その頃の私は社葬の現場でドライの入れ替えは普通にするし、
返礼品の数や品物の変更、料理の追加も当たり前…つまり何だか担当者が、
社葬の司会者を兼ねるというそんな感じ…だったのではないか。
そして当時、ブライダル司会を全く知らない私の司会は特に奇異だったはずだ。
他分野の司会に頼ろうとせず、葬儀司会の有り様を探るという試みーー
俳優業から葬儀司会への転身を軽く見られたが、自分にはそんな気はなかった。
自分の中では貫いた姿勢だったし、だからこそ僧侶のようにお勤めをし、
スチュワーデスのようにではない接客を目指す。
最初から私の司会は饒舌ではない(講座ではよく喋るが)、間を大切にした。
喋るときは、勝負の時…オーバーに言えば命がけ。
ナレーションは依頼されればやるが、普段は一切やらなかった。
そんな葬儀司会にスポットを当て、講師として呼んで下さった団体がいくつか。
誠に感謝している。
綜合ユニコム様もその一つ…そして有難いことに、
年間50~70件の活動をしているが、勿論、それ以外の日は遊んでいる訳ではない。
アウトプットが続く日々を補うため、只管インプットの日々…
しかもスタートした当初は、年間の講師依頼は5本程度。
翌年10本になり、その翌年20本、またその翌年40本とアッという間に増えた。

さて、一つの区切りだろう。
来年か今秋から、講座の組み合わせを変えていこうと思う。
50回目の【ベーシック講座】以外に、【キャリアアップ講座】の形で20数回。
時代の変化や昨今の多様なニーズに合わせる形で提案していきたい。

今回、二日に亘って参加してくださった皆様、大変お疲れ様でした。
特に二日目の【マイクトレーニング講座】は、
セミナーの開催自体が危ぶまれるほどの少人数だったが、
逆に参加者の司会レベルは大幅にアップしたのである。
この形が、【ベーシック講座2】であることは間違いない。
何が幸運をもたらすか、本当に分からない…色んな気づきをいただけた。
お渡しした「お手本CD」が必要ないくらいのレベルだったが、
それでも弛まず研鑽を積んで欲しい。

私が一番勉強になりました、ありがとうございます。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年05月21日 08:30

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