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2013年05月09日

インド5 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

出ました。
ガンジス川最大の支流であるヤムナー川のほとり…。
そこに鎮座する白亜の大霊廟、タージ・マハル。
メインゲートを抜けると、突然正面に広がる大庭園と大霊廟。
何はともあれ映像に撮ってあります、どうぞ!


映像のリンク:http://youtu.be/R4NOCl36D_4

ムガール王朝第5代皇帝シャー・ジャハーンが、
最愛の王妃ムムダス・マハルのために22年の歳月をかけて建てた霊廟。
約3万人の建築家や職人が携わっており、膨大な予算を掛け過ぎた。
よって後に皇帝は息子によってアグラ城に幽閉されることとなる。
いわく付の建物だが、いずれにしてもインド建築の最高峰。

タージ・マハルの裏側の映像です。


映像のリンク:http://youtu.be/MQ58qaQhRAk


美しい曲線を持つ圧倒的なドーム。
それを囲む4本のミナレット、しかも地震の時は外側に倒れるように計算されている。
イスラム建築にペルシア風のチャールス・バーグの庭園という、
水を配した四分庭園が融合されたムガール様式の建築である。
全て白の大理石、緻密に計算されたシンメトリックなデザイン。
実は前の回でもチャールス・バーグのことを述べたが、
「CHAR」(チャー)とは数字の4のこと、「BAGE」(バーグ)とは庭園。
4つに区分されたイスラム教のコーランで説かれる楽園を再現している。

有名な逸話…
第5代皇帝シャー・ジャハーンは、タージ・マハルやら
デリーのレッド・フォートやら、巨大な建築物を次々に建て、
更には川をはさんで「黒いタージ・マハル」の建築まで計画(この計画は挫折)。
流石にムガール帝国は財政に行き詰まり、
とうとう見かねた息子がシャー・ジャハーンを捕らえ、ここアグラ城に幽閉した。
シャー・ジャハーンは、亡き王妃の眠るタージ・マハルをこの窓から眺め、
悲しみに暮れながら晩年を過ごした。
というのが、一般的なお話で(確かディズニーだったかな)映画でもそうなっていた。
色々と諸説があるが、もう気にしなくていいだろう。
ここがそのアグラ城の中。

因みに直線距離で2キロ程度。
ここから、ひたすら眺めていたのか…
そして下の写真、この広場がダンスホールとその中心には独特の穴が。
この穴の目的は、水で一杯にしたところへ蝋燭を浮かべる演出をしたそうだ。

 

ところで、霊廟内は土足厳禁。
鑑識の人間みたいに靴カバーをしなければならない。
或いは、靴を脱ぎ、靴下や素足で入っても良い。
その検査の為の人員もいる。
入場チケットと一緒に靴カバーを渡しているが、しない人のいるからね。
白亜の大理石の維持・管理はそれだけで大変だ。

本当かどうかは知らないが、インドで初めて見たモノの一つに、
生まれてから死ぬまで「裸足」で過ごす人たちと遭遇した。
世界には色々な宗教がある…ホント想像を超える。

見学に来られた裸足の集団です。


映像のリンク:http://youtu.be/CPE2dmHx0m4

インドは広いし世界はもっと広い。
民族・宗教・人種・習慣・政治・幸せ・人生…色々と考えさせられた。
では。


投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年05月09日 08:30

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