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2013年05月14日

外出(出張)用に準備している「0次の備え」(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

いよいよ、今年度の研修会がはじまりました。
出張は、どちらかと言うと好きです。
東京駅からは山手線にでも乗るように、フラッとひとりで新幹線に乗り込んで、
日本全国どこまでも行ってしまいます。
出張に持って行くものは変わり無くても、それ相応の準備がいります。
特に最近は、寒いのか暑いのかよく分からない日々が続いていて、
着るものには神経をつかいます。
研修会のスーツ以外は、着回しがきいてシワにならないものがベストです。
ちょっとした便利な小物も買い足してしまうので、
スーツケースは1泊でも結構な量になってしまいます。
そして昨年の終わり頃から、又、持ち物が増えました。

それは「0次の備え」です。
あの3・11の日、仙台郊外で地震に被災した私にとっては、
経験の中から生まれた持ち物でもあります。
自宅で大地震に備えて準備している「1次の備え」「2次の備え」の
一歩手前の備え(0次)とでもいいましょうか・・・。

3・11のあの時、コンビニに行ってもとっくに売れ切れていたものを
自分が持っていれば安心ということに気がつきました。
最近は、富士山が噴火するとか、南海トラフの地震とか、
九州や関西でも地震は多くて、怖いことばかりが、ささやかれています。
新幹線で富士山の真下を通る時には「どうか、今、噴火しないでくれ!」と
祈るような気落ちで通り過ぎます。海に近い出張先は、
どうしても「今、津波が来たら・・・」というイメージで見てしまいます。
知らず知らずの内に「今、逃げるとしたら・・・」と高い場所を探しています。
ゲーム感覚のように、いつも気にしていることが大切だとは思いますが・・・。

ということで私の「0次の備え」をご紹介します。
これらは持ち歩ける程度の袋に入る大きさでまとめました。
携帯食(カロリーメイト、飴)懐中電灯、携帯充電機付ダイナモラジオ、
携帯ラジオ、電池、ホイッスル、ペン、メモ、
避難用カード(身分証明所、家族の連絡先)です。

それからいつも持ち歩くスーツケースのポケットには、
マスク、携帯カイロ、携帯トイレ、ティッシュ、バンダナ、ポリ袋などが
常に入っています。水は、せめて500mlは常に持ち歩くようにしています。

3・11の時は、まず携帯の充電が切れました。
それまでメールだけは通じていたのに切なかったです・・・。
ライフラインの電気もガスも水道も止まりました。
テレビがつかないので情報も入って来ませんでした。
あの津波の惨状を知ったのは、
地震後4日目に秋田のホテルにたどり着いた時でした。
だからラジオを持ち歩くことは重要です。
それから、とてもとても家族に会いたかった・・・。
だから身分証明書の裏側に家族の写真を入れました。

これで何事もなければオーライです。
でもいざとなった時に、出来るところまで自力で生き抜いていけるよう、
普段からの心がけと準備は必要だと思っています。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年05月14日 08:12

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