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2013年11月01日

とっても嬉しかった (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昨年、佐賀県の唐津市という所へ司会の研修で呼んでいただいた。
佐賀には、中学・高校の6年間だけ世話になった家があった。
ところが色々と事情があり、県内ですらどこにも行ったことがなく、
唐津は名前は知っているがどんな街か知らない。
訪ねてみたら、とっても風光明媚な暮らし易そうな場所である。
因みに佐賀県とはいえ、どちらかというと博多に近く福岡の影響が強い。
県民性もどことなく佐賀市内とは違うようである。


その葬儀社様とは「打ち合わせ」という形で電話を重ね、
会社に何人の司会担当の者がいて、それぞれ経験が何年でとか、
外注はどうなっているとか、施行件数はいくつで、ホール数がいくつであるとか、
主だった宗派の事や前火葬・後火葬を含む地域習俗の特色など、
担当施行エリアの様子は大まかに分かっていた。
そして相手の要望をお聞きして、アドバイスをさせていただきテキストが決まった。

現地に赴き、参加される皆様とお会いして講座が始まった。
フィジカルの鍛え方、テクニック習得のコツ、葬儀司会のセオリーの基本、
一日掛けてそれらをレッスンした。
特に際立って巧い司会者もいないし、明らかに変化の兆しが見えた人もいない、
皆さんのやる気も今一つ物足りない気がした。
私の言っている事が分かっているのか、いないのか?
司会の守るべきルールを教えているのだ。
大丈夫だろうか、そんな感じだった。

今年、2回目の司会研修開催。
折角呼んでくれたんだ、去年と同じではつまらないだろうから少しレベルを上げるか。
軽い気持ちで…テキストを決めた。
研修が始まり…昼食後から私の眼の色は変わった。
巧い、確実に巧くなっている。
特に入社数年のメンバーが、昨年の私のルールに驚くほど影響を受けていた。
きちんと聞いていてくれたんだ…講師として大変嬉しかった。
危うく涙が出るかと思ったぜ。

実はこういう体験はかなりある。
しかも、いつも急激に巧くなるのは、経験の浅い人たちだ。
(勿論、ベテランも上達しているが)
司会は、最初にルールを決めてやることだ。
そのルールから外れてはいけないよと教えてやれば、あっという間に変わる。
…という事に気付いたのが5~6年前。
講師としては遅いかな…でも何故だかは分からないが、病気をしてから見えてきた。
現在、そういう変わり方をした業者が数十社あるだろう。

今月の6日・7日、綜合ユニコム主催の司会講座が開催される。
既に受講生には予習のページをFUNETでやらせている。(まだ募集中)
また劇的に成長する人がいるだろう、今から楽しみだ。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年11月01日 08:31

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