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2014年06月10日

涙 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

年を取ると涙もろくなるというが、私は自覚症状が明確に出ている。
夜中、眠れず一人で本を読んでいる時なんか本に書かれているシーンから影響を受け、
脳内の想像の翼が止め処なく広がっていき、そこに現れたのは典型的感動のシーン。
いや、それほどのシーンでもないのだが、私の中で起きた現象だけに私は感動し泣く。
そうするとスッキリするのである。

何故スッキリするのか。
涙にはコルチゾールというストレス物質が含まれているらしい。
「泣くとスッキリする」というのは人間なら当たり前で、
涙を流すことで血中に含まれる余分なストレス物質を排出しているのだ。
じゃあ涙を流さないとストレスが加わったまま?…その通り。
だから、人間大いに泣きましょう。

【涙は、人間の原初の言葉である】
と云うくらいだから、涙は最も原始的な感情表現なんだ。


そこで、「就活」ではなく「終活」でもなく、「涙活」である。
涙活(るいかつ)と読みます。
1か月に2~3分だけでも能動的に涙を流すことにより、心のデトックスを図る活動。
これは確かに健康に良さそうだ。

因みに、葬祭業界では「終活」は常識かもしれません。
しかし私は、何やら取っつきやすくて軽い言葉のような気がします。
「終活」って、打ち込んでも出ないと思います…勿論「涙活」も出ません。
それくらい珍しいということ。

涙活の話に戻りましょう。
涙には3つのタイプがあるそうです。
1.角膜を潤す、いわば潤滑油の役割を持つ基本的な涙。
2.反射的な涙、刺激物が入ったときに、それらを洗い流す役割。
3.神経伝達物質「ロイシンエンケファリン」を含むたんぱく質系ホルモンが分泌される、感情的な涙。

3が【涙は、人間の原初の言葉である】の由縁でしょう。
良くも悪くも、「涙は女の武器」などと言われていますが、ちょっと面白データを。

■人が一生で流す涙の量は、約65リットル
もちろん個人差、諸説あるが、人が一生で流す涙の量は約65リットルと言われている。
相当凄いよ。

■一粒の涙の量は、約0.2ml
もちろん個人差はあるが、一粒の涙の量は0.2mlと言われており、涙の成分は90%以上が水分。
その他ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルとタンパク質などが含まれている。涙
は目の保護や、ゴミを洗い流すなどの重要な働きをしており、
涙は身体の排泄物の中で一番きれいな成分なのだ。

■人は一生のうち泣く時間は、1万2000時間(約16カ月)
英国のある母子向けサイトの調査によると、女性が78歳まで生きたとして、
一生のうちに泣く時間は、1万2000時間(約16カ月)になるという。
1年以上泣き続けていることになりますなあ。

■30分泣き続ければ、約150Kcal消費する
1分間に10回呼吸し、20回「え~んえ~ん」と泣き声を上げるとすると、
それを30分続ければ、約150Kcalを消費することになるという。
これで、心身ともにスッキリ??
涙活ダイエット…ってありでしょうか。

身近な「涙」も、数で見てみると意外と面白い!
是非、「涙活」も流行らせましょうか。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2014年06月10日 08:31

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