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2005年01月19日

音楽葬の司会を終えて「宗教の枠にとらわれず」(橘 貴美子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

日本人は無宗教の人でも、葬儀と結婚式だけは
平気で宗教を受け入れてしまうようです。
しかし、最近ではそのことに疑問をもち、
勇気をもって声をあげる人も出てきました。
「にわか仏教徒になるのはやめよう」と・・・。
形式はともかく、
「故人がどんな人なのか、どういう人生を歩んできたのか」が、
分かるような葬儀にしたいと考える人が増えているようです。

1月13日・14日音楽葬が執り行われました。
故人は多くの信者をかかえる新興宗教団体に入っており、
通常ならばそのやり方に沿って葬儀が行われます。
信仰しているのですから当然であり、
また、そうしなければ後々面倒くさいことになりかねません。
しかし、家族は故人の人となりが分かる葬儀にしたいと音楽葬を選びました。
悩んだ末の選択で、通夜当日まで迷いがあったのでしょう。
私(司会者)と打ち合わせをし、セレモニーがどういう構成で行われ、
故人の人柄・生き方がどのように紹介されるのか
などが分かると安心されたようでした。

打ち合わせ後、故人のご長女が
司会の準備をしている私のところにわざわざ来て、
「音楽葬を決断して良かった」と心からおっしゃってくださいました。
遺族・親族が25人ほど、会葬者は5,6人でした。
多くの人に知らせていなっかったということですが、
信仰している宗教団体による式ならば
沢山の会葬者が並んだことでしょう。けれど、
「葬儀は参列者の数ではない、故人の死を悼む心が如何に深いかが大切である」
ことを痛感させられました。


<ひとこと>
通夜・告別式ともに、
開式前ナレーション・献奏・献花などシーンシーンで
故人の人柄・人生が浮き出るように、
頂いた資料をもとに言葉による演出を施しました。
音楽葬や無宗教葬などは表現力を持ったプロの司会者がいると
式は格段印象的なものになります。
原稿はある程度雛形があれば作れますが、
それを音声で現すのはプロでなければできません。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年01月19日 22:24

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