« 築地本願寺前で、東京マラソンを応援しました(加藤直美) | メイン | 日本の農業は強いのか、弱いのか…(井手一男) »

2013年02月27日

喪主を経験した友人の話から(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

私の世代では珍しいのですが、親の葬儀で、
喪主を経験した友人から話を聞くことができました。
「価格が不透明!心付けが良くわからない!
 総額いくらのパック料金を明示しろ!」と、
一般目線で葬儀業界をぶった切ってくれました。

ま、友人の方が『普通の感覚』に近いのでしょう。
「だいたいの葬儀の流れはわかっているから、
 結局総額でいくら掛かるのかが知りたい。
 時間も無いのにネット上ではどこも曖昧にしか書いてない。
 ハッキリ分かるように書いて欲しいわ」
友人の話を聞けば聞くほど、498,000円の家族葬に持って行かれるな・・・と、
正直、思いました。
自分の認識も甘いな(葬儀社側に寄ってるな)と痛感させられた次第です。

誰もが友人のような感覚だとは思いません。
でも、普段、普通の感覚を持っている友人が、
葬儀に対してこういう感想を抱いたということは衝撃でした。
私自身も「意識」を変えないといけないと強く思った訳です。
葬儀社の事情もわかるけれども、
もっと一般人の目線で考えていく必要もある、と。

葬儀社は、葬儀サービスに対する価格情報を明示しなければならない。

葬儀業界にいると、だいたい「こんなもん」という感覚はありますが、
一般人はまるっきり分かってません。
「終活」という言葉はマスコミで話題かもしれませんが、
自分から葬儀情報を拾おうとする人はまだ少数派でしょう。
葬儀社の葬儀サービスに対する対価は、消費者が分かりやすいように、
いつでも価格が確認できるように、明示しておく必要があります。
(今はインターネットというツールがあります。活用しましょう!)

価格だけで葬儀を比較されたくない。
わかります。
だからといって価格情報を軽視するわけにはいきません。
消費者にとっては、最も大切な情報です。
インターネット上で分かりやすく価格情報を書いて、
そこから電話問い合わせに繋げることが重要でしょう。

そういう意味では、498,000円の家族葬、
特に互助会に買収された方は参考になる点が多い。
価格情報の信頼性、安心感が生命線ですから、非常に丁寧です。

あと、カカクコムの葬儀も以前に比べれば丁寧になりました。
カカクコム、家電の購入では良く利用している私ですが、
葬儀ジャンルは流行って欲しくないな・・・でも将来はわからないとも思います。

地縁やコミュニティで上手くやってる葬儀社さんは、
無縁のことかもしれません。
ただ、不明瞭な葬儀価格から消費者の信頼を失うと、
葬儀そのものに対して見向きしなくなるでしょう。
「不要、不要」と言われたり、
葬儀単価の下落している現状が、それを物語っていませんか。
そういう意味では業界全体の課題でもあります。
消費者が今より安心できる取り組みを行わないと、
葬儀業界の先は明るくありません。

そんなことを考えさせられました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年02月27日 08:29

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/2603

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.