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2005年02月25日

福岡での研修会を終えて(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

2月22日福岡で葬儀司会研修会が開催された。
前泊で空路福岡入りしたが、その寒さにはビックリ!
天神に着くと、横殴りの小雪が散らついていた。(寒くてかなわんわ)
この寒さでは・・・仕事が重なって
急遽キャンセルの受講生が出ることは簡単に予想が出来たが、
やはり当初28名参加予定が、当日の仕事の都合で3名の欠員が出て25名。
(葬祭業務ですから、いつも参加予定者の一割前後は欠員がでます)

 

今回の受講生は、実務未経験者から10年のベテランまでと幅広いが、
事前に事務局の方からご連絡をいただいていたので、
初級から中級までを対象とした、広く浅くのテキスト内容で構成した。
テーマを一つに絞りきれないので、消化不良の感も否めないが、
それでも葬儀司会の全体像は掴んでいただいたようだ。
ただ宗教儀礼等に対する認識不足にはこちらも驚いた。
現場で実務を担当するのならば、根本の儀礼等の知識は不可欠である。
(これは司会者に限りません)
福岡バージョンとして全員に配布したお経CDとお経本が、
これから活用されることを祈っている。

司会の研修は、技術系の理解と聞く耳を鍛えるだけで半日は掛かるが、
そのことが一般に知られていない。
司会には、発声や滑舌があるというレベルの知識しか浸透していないので、
表現テクニックや呼吸の話をするだけで時間が潰れてしまう。
司会も立派な演出ツールの一つだから、司会者の技量によって
そのセレモニーを大きく左右してしまうことを充分認識して欲しい。
これからの司会者に求められるものは、単なる技術だけにとどまらない。
企画力・発想力・運営力と総合的な司会演出能力である。
出来れば定期的に開催して、何度でも受講された方がより理解は深まるが、
こればかりは、いかんともしがたい。
もう少し時間を掛ければ、かなり上達するだろうなという人を見ると
残念であるが、次の機会を待つことにしよう。

それにしても葬儀司会の適性は、男性よりも女性である。
優しさや癒しというものを表現するのに適しているからだろう。
その女性司会者の中でも、他分野からの転向組よりも
葬儀の現場経験を積んで、葬儀の司会からスタートした女性の方が、
圧倒的に説得力があると思える。
これは葬儀司会の特性と各テクニックとの関係を講座で学べば納得出来る筈だ。

 

自分でやれるレッスン方法も伝えてきたし、
司会実務の取り組み方の具体例も提示してきてある。
さらに福岡バージョンの資料もプレゼントしてあるので、
各自の今後の努力に期待したい。

《おまけ》
さてダイエット中の私は、今回は「よし田」の鯛茶漬けは我慢した。
そればかりか、屋台のおでんの「すじ」さえも我慢したのだ。
ただどうしても「山頭火」のラーメンだけは食べてしまった。
(んー、気のせいか東京店とは少し味が違うような気もしたが・・・)
ホテルでたっぷりと時間が取れたので、「果てしなき渇き」を一気に読んだ。
面白かったが、人生の闇を見たようなとても重い気分になってしまった。

そして帰路は、私が中学・高校と6年間を過ごした佐賀へ向かった。
同窓会らしき集まりがあったからだが、
その報告はまた明日のエッセイに回そう。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年02月25日 03:37

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