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2005年08月07日

無宗教葬の司会を終えて (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

無宗教葬の司会を担当させていただきました。

故人にはお孫さんが6人いらして、
その内の2人から、トランペットとサックスの献奏があった。
(葬儀でトランペットとは珍しいですね)
涙で途中演奏が止まったり、楽譜を譜面台から落としてしまったりと・・・
決してスムーズな演奏ではなかったが、それだけに故人に対する想いの深い、
一生懸命ないい献奏になった。(星に願いを)
通夜・告別式、両日共に開式随分前から
別室での練習(リハーサル)がホール内に響いていた。
(放課後、吹奏楽部から聞こえてくる中学時代を思い出した)


故人は、死を覚悟し(告知を受け)「緩和ケア」を望まれ
「永遠に本名のままがいいから戒名はいらない」と無宗教葬を望み、
お式では、「孫よりの献奏を・・・」と言い残して逝かれたそうだ。
菩提寺もけって、新しいお墓を霊園に購入されていたとの事。
そして「我が人生に悔いはなし」と言い残し
お式でも石原裕次郎さんの「我が人生に悔いはなし」が献奏された。

素敵なメモリアルコーナーには、
戦争時の予科練の思い出の写真や、創業当時の会社の写真、
それぞれの時代・時代の故人のお写真が引き伸ばされて展示された。
また献奏された別のお孫さんが、おじいちゃんのイメージで作ったという
明るくてかわいいフラワーアレンジメント(生花)が配置され
更には、祖父母夫妻(金婚式)にお孫さん全員で贈ったという
似顔絵入りの色紙が飾られていた。
(このお孫さんたちは、芸術一家か?似顔絵も非常にうまい)
それにしてもメモリアルコーナーは、担当者のセンス次第ですね。
(ステキでした!)



愛されたおじいちゃん!
お別れでは、お孫さん全員が号泣し私まで目頭が熱くなった。
(最近骨葬が多かったので、お別れの空気の重さを改めて実感した)
私の母と同い年だけに・・・何だかダブって見えてしまう。
もういつ居なくなっても不思議ではない歳なのだなぁ・・と痛感する。
いつも元気だと思い、頼ってばかりの生活だ。
母にもっと親孝行しないとな!

無宗教葬は、仏式に比べて式次第が幅広いため担当者は苦労するだろう。
だからこそ女性担当者のきめ細やかさが求められ、
女性がさらに活躍できる、適している現場でもあると思う。
もちろん司会も含めてです。(さりげない売り込み)
そして、今後どんどん無宗教葬や音楽葬が増えていくでしょうね。

故人のご冥福をお祈りいたします。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年08月07日 00:16

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