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2008年06月05日

平塚にて、研修会がありました!その2(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昨日のつづきです。
当時の私は、40歳を目前にして、葬祭業の新人です。
真っ白な気持ちで飛び込みました。
あらゆることを「誰にでも教えていただく」という姿勢です。
それは新鮮でした。
周りの人から上手に聞きだす術を身につけました。
何でもさせてもらいました。(「させられた」というのも、本音ですが・・・)
寒い日、暑い日、そこにいるスタッフの中でも結構きつい仕事をしました。
でも、それが今、紛れもなく私の大きな財産です。

自分の目の前で行われる、あらゆることと、ひとつずつ向き合ってください。
そして、よ~く、考えてください。
悩んでください。
時には、落ち込んでください。
それから、教わり上手になってください。
何でも人に聞くのです。
そして、やってみる。
そうしながら、ひとつのことを越して行く。
そういう人が、本物になって行く人です。
一番だめだなあと思うのは、「自分には関係無い」と決め付けて、
そのことから逃げること。
見て、見ない振りをして、そのことと向き合わないこと。
「イヤだなあ・・・面倒くさいなあ・・・」と思うことと向き合うには、
エネルギーが要ります。
怖いと思うことには、人はなかなか向き合えない。
でも、そこをきちんとクリアすることです。
すると、多少のことではヘコタレナイ人間になって行きます。
たくましく、又、謙虚な人に育って行きます。



現場では、自分より若いスタッフに、指示されたり、命令されたり、
時としては、その人の気分で、振り回されたりします。
そこには、優しい人、真面目な人、意地悪な人、勝手な人、怠ける人・・・。
色々な人がいます。
でも、それが現実の世界です。
悔しいこともたくさんあります。
「もう、やめよう!」なんて、時々思うわけです。
でも、そこで、思いとどまることです。くじけないことです。

「自分を信じること」
葬儀という仕事を選んだ自分を認めてあげましょう。
葬儀という仕事に誇りを持って欲しいと、思います。



悲しみの人を支えるという仕事は、他に類を見ない、素晴らしい仕事です。
「今に見ていろ!」の精神で、これから先の、頼もしい自分を想像してください。
3年後、5年後・・・立派にこの仕事を続けている自分をイメージしてください。
そうするとワクワクします。その為の、これからの1~2年は、すごく大切な時間です。
時々、残念な人と出会います。
5年も6年も葬儀の仕事をしていて、何一つプロらしい仕事が出来ない人・・・。
そういう人に、なりたいですか?
皆さんも、来年には後輩が入ってくるかも知れない。
その時に、後輩を導いてあげられるような人になっていて欲しい。

色々な先輩、上司がいるでしょう。
いい人ばかりでは、無いかもしれません。
真面目に取り組んでいる人ばかりでも、ないかもしれません。
でも、人のことをアレコレ言う前に考えてください。
「果たして、自分はどうか・・・」と。
時々、自分のことを棚にあげて、人の欠点ばかりをあげつらっている人と出会います。
そういう時は一緒になって、人の悪口を言ってないで、
密かに「自分はどうだろう・・・」と考えてみてください。
仕事としてやらなければいけないことが出来なくて、
人のことをアレコレ言うのは、やめましょう。
すべては、自分が出来るようになってからです。
これまで他の世界でキャリアのある人も、葬儀の世界では、新人です。
ちょっとの時期、そのキャリアのことは忘れなければいけないかも知れません。
でも、後からきっと、葬儀にそれが生かせる時が来るでしょう。
まずは「ざぶん~」と頭まで、葬儀の世界に飛び込むことです。
そこから全てが始まります!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年06月05日 09:00

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