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2005年05月01日

40にして惑わず・・・?(関谷 京子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

以前に書いた“中年女のあがき”の続きのようになるが、
四十路女のファッションはとても難しい。
一世代昔なら、デパートのミセスコーナーで丁度良く対応出来ただろうが、
現代の女性は、全体に若々しくなっているせいか、
ちょっとそのコーナーでは違和感がある。
デパートでいえば、ヤングフロアとミセスフロアの狭間に位置する、
中途半端な世代なのである。

20代では流行に左右されがちだが、若さで勝負出来るというか、
安物だって何だってそれなりに着こなせてしまう。
30代は、20代後半を引きずりながら模索に入るので、
私の場合、この時期に購入したお洋服が、一番結果的に失敗も多く、
買ったはいいがトータルイメージを考えず、統一感が無かった事もよくあった。
何を職業にしているかによっても、選び方や種類は違ってくるだろうが
いずれにしても、着る人の雰囲気も含めて、
うまくコーディネート出来るようになって
初めて、ファッションでは一人前なのかも知れない。

私が自分らしさという意味で、これだ!という物に辿り着いたのは、
ある友人から教わった、東京で一店舗しかない小さな小さなブティックだった。
決してお安くはないが、高過ぎもしないお店で、
質の良い生地と丁寧な縫製のため、5年、10年、と長く着れるお品ばかりだ。
大人の落ち着きをイメージさせてくれながらも、
ロマンティックでフェミニンな品揃え。

そのお店に入った時、店の片隅にさりげなく飾られていたブラウスを見た瞬間、
私は“これだ”!!と思った。
やっと“私のお店”を見つけた、という感じがした。
かといって、客層をとても幅広く考えて作られているため、
下手をするとチャラチャラするし、
反対にどっぷり中年おばさんにもなりかねない。
こちらにも見る目が必要だ。
しかし必ず“私のためにある”と思わせてくれる商品がその店にはある。
物を見る目が出来るようになるには、それなりに年月がかかるということか。

最近、人が私に「自分に似合う物をよく知っているって感じよね」と
頻繁に言われるようになったのは、そのお店がきっかけかもしれない。
私などは年齢不詳だ、とよく言われるので、
下手をすると怪しいオバさんになりかねないので、
(えっ、もうなってるって??)
気をつけねばならないが、いずれにしても、
たかがファッション、されどファッション!

これからも女性として生まれてきたからには、力を抜いた、
雰囲気や身体にしっくりと馴染む品を身につけていきたいと思う。
40にして惑わず、さりげなく、気持ちよく日々を過ごすための一つとして、
お洋服とも接していきたいものだ。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年05月01日 10:25

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