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2005年08月30日

今日は葬祭ディレクター技能審査試験です (井手 一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

夕刻になれば渡る風も涼しく秋の気配が漂います。
東京でも虫の集き(すだき)が聞こえる季節になりました。
今年は何となく秋の訪れが早いような気がしています。

そして本日、全国8会場(札幌から福岡まで)で一斉に、厚生労働省認定
第10回葬祭ディレクター技能審査試験(1.2級)が実施されます。

振り返ってみれば、受験対策の講師をやらせていただいて9年経ちますが、
最初の頃に比べて、本当に問題が難しくなったと感じています。
例えば当初は存在しなかった課題、「説明実演」という実技の1級の設問には、
[法定相続]と[遺言相続]の違いについて問われる箇所があり、
~具体的には兄弟姉妹は法定相続人ではあるが、遺留分権利者にあらず~
(これを私は、兄弟は他人の始まりと言って教えていますが・・・ヒンシュク)
とか、相続税の基礎控除額が5.000万円で、それに足すことの、
相続人の数×1.000万円(放棄した人もカウント出来る)・・・などという、
やや専門的な法律知識まで問われる始末です。
(これって、日常業務で役に立ちますかね?)

実技試験3科目の配点もこの10年で大きく様変わりしました。
当初は「幕張」の配点が、3科目の中でかなりのウエイトを占めていたのです。
私も試験勉強の際に・・・自宅6畳間の天井を画鋲で穴だらけにして、
ついでに畳も脚立の脚でボコボコに傷めて・・・
家内にこっぴどく叱られた記憶があります。

しかし実際の葬祭実務がハード面からソフト面へと移行するにつれて、
試験の配点もそれに伴うかのように・・・「幕張」試験の配点はどんどん下がり、
今では「説明実演」の占める配点が1級で全配点の5割、2級で4.5割です。
・・・「司会実演」の配点に占める比率は、ほぼ横ばい。

このことは、葬祭実務の質が大きく変わっていったことを物語っています。
葬祭業が男性を中心とする職人的集団の所謂(いわゆる)力仕事から、
専門知識とプロデュース能力がより問われるようになったということでしょう。
そのことで女性がこの業界に進出しやすくなり、
また優秀な若者も増えてきたように思います。
(いやあ良い事だ)

私も初年度に運良く1級を取得しましたが、当時の合格者レベルで
現在の試験に合格する人の比率はどれくらいだろうか?
学科のレベルはそう変わらないけれど、実技3科目はかなり手強い。
まあ試験とは少しずつ難易度が上がる傾向にあるし、
こんな事を言ってもはじまらないけどね。
今年のセミナー受講者の合否が気になるところではあるけれど、
この期に及んで私の出る幕はない。
秋が深まり、合否判定が出る数ヵ月先には、
より多くの方から合格のメッセージが届くことを期待しましょう。


さて我が家では今、子供たちの夏休みの宿題に追われています。
小学1年の息子は家内が担当し、中学の娘は私が担当しているのですが、
この茶髪の不良娘の読書感想文がまだなのです。
(それ以外はここ10日間ほどでバタバタと済ませました)
毎年感想文用の書籍は私が選ぶのです、というより私の書斎の本棚から
娘が適当に相談を持ちかけてくるのですが、(昨年は「蹴りたい背中」)
今年私が推奨した本は、奥田英朗の「空中ブランコ」でした。
これ爆笑ものです。(阿部ちゃんでテレビ化もされました)
この奥田氏は少し前から大好きな作家で、「最悪」や「邪魔」は名作です。
しかし読み始めた娘から生意気にもクレームが出て、
「全然面白くない、私の読みたい本はコレ」っと指差したものは、
「完全自殺マニュアル」・・・ゲッ、この本読ませるわけにはいかんでしょ!
(やっぱインパクトのある題名は凄いなあとは思いましたが)
そこで第二案として先日の直木賞受賞作「花まんま」を読ませたら
よっぽど面白かったのか、僅か1時間かそこらで読破しました。
これは「生まれ変わり」を素材にしているから受けるとは思ったのですが、
まさかここまで・・・身動き一つせず、思いっ切りはまってました。
よかった。(ホッ)
今年も何とか無事に夏休みが終わりそうです。

<井手の割り込み>
我が家の2階のベランダからは、夏休み中の土曜日毎に
西武園の打ち上げ花火がただで観賞できるのです。(なかなかお徳)
それももう終わりですね。
そしてわが街もつい先日、夏休み最後の夏祭りが催されました。
息子と二人で参加しました。





ここでも沖縄ブームらしくて、「かりゆし会」という沖縄民謡のグループが、
中心街を練り歩いていました。
「かりゆし」とは、沖縄の言葉で、めでたい事や縁起の良い事の意味だそう。
で「かりゆしウェア」とは、沖縄地方の春・夏のビジネスマンの仕事着として
認められている、半袖開襟の色鮮やかなシャツ。(羨ましい限り)
銀行や県庁、市役所などのかたい職場でも、広く着用されているものです。
「省エネルック」(古っ)や今流行の「クールビズ」の走りで、
実際には、沖縄にちなんだ柄を採用することなど、
「かりゆし」と認められるには種々の条件があるそうです。

私も一度「かりゆしウェア」なるものを着て、
派手でラフな格好を楽しみながら講師をしてみたいのですよ。
・・・いつも暑苦しいスーツなのです、しかも夏でも長袖・・・もうたまらん、
おまけに太っているしね。
誰か沖縄に呼んでくだちゃい。
(よろしゅうたのんます)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年08月30日 13:39

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