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2006年10月02日

葬儀司会研修会in新潟 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

新潟と言えば佐渡の金山。
その昔、鉱夫相手の賭博場があったと聞く。
賭博と酒は付き物だが、ここでは酔っ払いお断りだったとか。
そこには洒落た看板がぶら下がっていたという。
「鮭・鮫・鱈・鯉」
お分かりですか?
「さけ・さめ・たら・こい」
(つかみはOK…懐かしかー)

近年、恒例になりつつあるステップ1.2に分けた葬儀司会研修の1回目。
未経験者及び葬儀司会経験年数の浅い人達にはご遠慮いただく…
という事務局の思い切った英断が功を奏し、少数ながら精鋭が集ったよう。
特に、数は少ないが女性司会者のレベルは高かった。
ここ数年、新潟のこの団体の司会のレベルが上がったことを実感する。
今年は各地でこういう経験が何度かある。
数年要して継続してきた研修の効果だと信じたい。(嬉しい限り)
男性司会も底辺が確実に上がっているしね。

新潟の葬儀は7割以上がご遺体で執り行われる。
しかし出棺後、火葬場に到着して火葬が始まると、
ごく数人の拾骨の為の人を残し、それ以外は全員Uターン。
そしてお骨上げ(拾骨)を待たずに、というよりも火葬中にもかかわらず、
式場に戻ってさっさと繰り上げ法要が執り行われるのだ。
酷い時には、拾骨を終えた人が戻ってきた時、
法要は終わり、すでにお斎の席で酔っている人もいるらしい…。

「何か変???」と私は感じていたが、
どうやら地元の葬儀スタッフにも同じ考えを持つ人は多いようだ。
故人の尊厳を守り、ご遺体を丁重に取り扱うことは葬儀の原点。
そして遺族の悲しみを大切にすることも原点。
…だとしたら、やっぱりおかしいよね。

昔は火葬に時間が掛かり(一昼夜)、諸事情があったのかもしれない。
でも今は違うはず…地域の慣習になっているのだろうが、
これはもう慣習というより、因習だね。
遺族に悲しい思いをさせたくないが、どうだろうか。
心ある僧侶は存在しないのだろうか。
こういう時こそ、宗教家の出番だろう。
白骨は成仏の証、だから遺骨も丁重に扱うべき。
(世界の火葬の主流は、骨灰になるまで火葬するのだから)

さて研修の方は、たっぷりマイクを回した。
有無を言わせず、実践課題の繰り返し。
「こ、これは…発表課題のデパートやーっ!」(彦麻呂風)
過去に初級なり中級なりの受講経験者がほとんどだから、
ハイレベルに課題をこなしていました。(素晴らしい)
進行アナウンス一つを例にとっても、
表現の目的を持たない、意思の伝達を伴わないアナウンスは認めない。
癖のある葬儀口調なんてもっての他だ。
理屈が分かれば、後は実践あるのみですからね。
次回、10月16日は…ヘッヘッヘ…もっと厳しいでっせ。
「葬儀司会の総合商社やーっ!」(彦麻呂風)

今回のメンバーの弱点見つけたり。(ウッシッシ)
お経や偈文が分かっていない人が多い。
だから詳細な差定の打ち合わせが出来ず、
宗教儀礼の進行とアナウンスの絶対的なタイミングが掴めていないようだ。
次回の課題「お経のメリーゴーランドやーっ!」(彦麻呂風・・・引っ張り過ぎ)

受講者の中に、お世話になっているFUNETの会員さんも混じっておられた。
彼女の司会のレベルは高く、安定している。
ナレーション作成でも、その読み方でも困ることはないはず。
だからというわけではないだろうが、追悼文に力が入っているらしい。
お陰様で地域の方からの受けも良いようだ。(ありがたい)
先日は6ページに及ぶ追悼文を作成したらしい。
ちょっと感心した…というより正直驚いた。
6ページ印刷は、かなり面倒くさいはず。
困った時はいつでも言ってください…工場長に。
ご遠慮なく、工場長に。

その彼女と飲みながら話す機会があったのだが、聞く所によると、
以前勤めていた団体で、私が書いた司会原稿がファックスで回ったらしい。
どんなものが出回ったか興味津々、と同時にエッセイネタを拾った気分。
今でも持っているということなので、送っていただいた。
何のことはない、以前フューネラルビジネスに連載していた記事のコピーだ。
その中から、ナレーション等が掲載された…毎回掲載していたけど…
「次代の司会術」という連載の葬儀司会に関する誌上研修の抜粋。
3年ほど連載してもらって、その後1年間はアナウンス文例についてもやった。
改めて見直したけど、今と言っていることが同じでホッとしたぜ。
だって1998年の原稿だからね。(古っ)

当時はこんなものを大事に取って置いて、ナレーションをやっていたのか。
そういう司会者が全国には、かなり大勢いるのだろう。
過去にも私が参列した通夜で、私のナレーションをそのままやっていた、
愚かで、そして物凄く癖のある絶望的な司会者がいたが…。
(責任感じて落ち込みましたよ…悪い事をした気分でした)
私の原稿を無茶苦茶に読みやがって…と文句を言ってきましたけど、
何より遺族・親族や参列者に悪い。
実際に失笑を買っていましたけどね。

言っても無駄だろうけど、原稿だけあっても司会やナレーションは出来ない。
そのことを知っているから、誌上にかなりのナレーションを掲載したのです。
でも、正直逆効果だったようで、フューネラルビジネスは購入しないわ、
(それはまあいいとしても)研修には参加しないわ、
コピーやファックスで使い回して済まそうなんて…
「責任者でてこいーっ!」(懐かしいねこのフレーズ)

考えてみたらこの10年、私のナレーション素材は全国で席巻しているはず。
(コピーやファックスのお陰かもしれない…嫌味かい)
それはそれで有り難いことだが、業界のためになることが大前提。
逆効果になることだけは勘弁してもらいたい。

関連する話だけど、最近ビックラこいた事。
「先生、テキストやナレーションとかの原稿だけいただませんか?」
「はっ?どうして」
「それを頂いて、弊社で頼んでいる司会の先生に教えてもらおうかと…」
「・・・(#*♂☆・∂∽‡ΨΣθψёю√τΥ) !」
(理解不能に陥りました)
残念な話だが、実はこういう講師は多い。
原稿やテキストを自分で作成できないのに、どうして教えられるのか。
自分以外の人の原稿をどうやって教えるつもりなのだろう?
教える方も教える方なら、習う方も習う方…ってか。

司会がそれなりに上手い人はたんさんいるけれど、
正直言って、表現の理論を本当に知っている人は滅多にいない。
キー局のアナウンサーレベルだとまず知らないねえ。
その必要もないし、教わらないから。
そこから更に各宗派のお経や偈文が分かって、
葬儀全般の充分な業務経験と知識を有していて、
空間演出のライティングや音響に関する事を知っていて、
教えることが好きで上手くてマメな人でパソコンが使えて…
どの講師に師事するかで、結果がかなり違ってくるから恐ろしい。
(運に左右されるでしょうなあ…人生と同じか)

以前お世話になった方に連れて行っていただいた「淡島」というお店。
新潟の駅から徒歩3分ほど。
なんでも佐渡より北の方にある島の名前らしく、「わっぱ煮」はお薦めですな。
すっかり酔っ払いになった彼女は、最終電車に見事に乗り遅れました。
私と二人、電車の時間まで酔いを醒まそうとお茶を飲みに入ったファミレスで、
またまた話が盛り上がり時間を潰し過ぎました。
お馬鹿な二人です。
で、仕方なくタクシーで帰宅。(ごめんねー)
翌日の研修は、一人だけ酒臭い人が混じっていたような。(笑)

最近気になること。
安倍首相の演説。
内容をとやかく言うつもりはありませんが、喋りが酷いね。
ブツ切りのオンパレード、おまけに音が飛び出す箇所もかなりある。
テレビでいらいらしませんか?
スピーチを習った方がいいかも…と思うのは
・・・私だけ・・・(だいたひかる風)
確か諸外国ではスピーチの講師がつくはずだか…。

では最後ラップ調で。

安倍首相のyo
演説はyo
ブツ切りでyo
聞きづらいyo
・・・やいゆえyo!
(こちらも、だいたひかる風)

明日から都内でユニコム様主催の【ベーシック講座】【キャリアアップ講座】です。
なにやら【ベーシック講座】の参加者は司会未経験者が多数とのこと。
少し…不安。
まあ二日間、頑張りましょう。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年10月02日 00:00

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