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2006年12月27日

松山城と道後温泉と研修報告in愛媛 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

私は競馬のやり過ぎでしょうか?
加藤のエッセイのPTAがPATに見えました。(ダハッ)
(PAT投票…そんなことはどうでもいい)
それにしてもディープの有馬ラストラン、強かったね。

さて、今年の大トリを飾った研修会は12月初旬、愛媛の松山でした。
一年間穴も空けずに病気もせずに、まあ何とか乗り切ったということで、
前泊入りを口実にして、改修したばかりの松山城と道後温泉を訪ねた。
ところがリフレッシュが下手な私は、最後くらいリフレッシュしなければと、
逆にプレッシッャーが掛かり、すっかり疲れてしまった。
その行程をレポートしましょう。

10時20分の羽田発松山行きの飛行機に乗るだけで、
「朝、早いよなあ…」(ブツブツ)と思ってしまう怠け者の私は、
自分でスケジュールを組んだにも拘らず不機嫌モード。
睡眠不足を補うために機内では爆睡。
寝たら機嫌も直る…そう、気がつけば松山空港は快晴。
一人旅日和だね(キャッホー)と、すっかり気分はパラダイス。
ヨッシャー、しっかりリフレッシュするぞーと意気込んだ。

松山市内は伊予鉄の路面電車が走り、先日行った長崎と光景が重なる。
落ち着いた街並みは適度に都会風だ。
偶然かもしれないが、「から揚げ」の看板がやたらと目に付いた。
そこでホテルに行く前に、昼食を喫茶店の「から揚げ定食」で済ませ、
荷物だけフロントに預けたら早速松山城へ。
(因みにから揚げは、ごく普通の味でした)



フロントの親切な女性に教えてもらったとおりに進めば、
すぐにロープウェイ乗り場に到着。
松山城は標高132メートル、意外と高台にあった。
絶対に徒歩は避けたい私は、ロープウェイかリフトの選択で迷い、
往路はロープウェイ、復路はリフトのフルコースに。
だから太るんだよね。



しかしまあ、終着点からも結構歩かないと、
というより登らないと天守閣まではたどり着けない。
ここまで来たんだからと、おっちらおっちら登ったけど息切れするわな。
いい運動になったよ、まったく。



一の門・二の門・三の門と、急勾配に作られた石畳の階段と門ばかり。
毎日城詰めだった武士たちは、さぞや足腰が鍛えられただろう。
鉄砲や弓矢を射る為に穴の空いた塀も定番。
これは狭間と呼ばれ、鉄砲や弓を射る小窓のこと。
また資料には、他にも「出窓式石落し」とあるが…そのまんまじゃん。
そして下の左の写真で遠くに見えるのが天守閣…結構遠いよ。



20分近く登ったでしょうか?
この日は気温も高く、スーツはヨレヨレになりました。
ただ城内を歩いていると、何かタイムスリップした気分にも。
こんな景色の中を、黙々と歩きました。



パンフレットを見ると、松山城は加藤嘉明が築いた四国最大の城。
美しい石垣は主に花崗岩が使われているらしい。
平成10年からスタートした大改修が11月に終わったばかり。
どうやら私は運が良かったようだ。
改修に8年(費用は2億7千万)もと思うかもしれないが、
加藤嘉明が松山城を築くのに26年の歳月が掛かっているという。
姫路城と同じ連立式平山城というらしい。



さて、こんなに苦労してたどり着いたのに、
天守閣というのは、何処の城に行っても殺風景。
居住エリアではないだけに、こんなものなのか。
一大事の時に篭城する所だから、生活のためのトイレや炊事場がない。
床は板張りで、天井板も無いのが普通。
ところが松山城は畳の敷ける構造になっていて、襖を入れる敷居まで存在するという。
この城の謎の一つだとか。



高い所からの景色は良いし、少し汗ばんだ身体に風が心地良い。
登ってきた事の達成感もあって、不思議と満足するもの。
あー、タバコが吸いたい…と思ったので急いで下城。



降りたところは高台で、休息所の茶店やお土産屋が軒を並べている。
周りは素晴らしい景色なのに、アーァ…センスの無い置物には興醒めです。
松山に来たら、やっぱ「坊っちゃん団子」とお茶ですな。
ひと息入れて、ブカーッと一服…美味いねえ、こういう時のタバコは。
(私、甘いものも好きですし)


春や昔十五万石の城下哉    
子規

よっしゃー、復路はリフトで降りて、タクシーで道後温泉だー。
加藤が度々道後温泉をレポートしてくるので、一度は行かなきゃと思っていた。
しかも、3階の個室を取ってゆっくりしてくれば…と言うものだから、ついね。
初めて訪れたけど、このレポートで風景写真を見ているせいか、
知らない所へ来た感じがしない。
ひとっ風呂浴びるか!

道後の朝の名物は、毎朝6時の刻太鼓(ときだいこ)。
道後温泉本館は、これを合図に開館する。
日本の音風景百選に選定されているとか。



日本最古の温泉…これが、本館?
一日平均3200人の利用者って本当?
想像以上に小さい…じゃん。
個室80分の利用で1500円、こういう雰囲気は和みますなあ。



どうやらこの個室で浴衣に着替えるらしい。
一人で寂しかったので、姿鏡に向かってパチリ。
その昔、足に傷を負った一羽の白鷺が、
岩の間から湧き出る温泉を見つけ傷を癒したという。
だからここの浴衣は白鷺模様。
着ないで浴衣だけ撮った方が良かったね(馬鹿でーす)
(サンタ姿も浴衣姿も披露しまっせー)



風呂上りには、坊ちゃん団子とお茶のサービス。
(今食ってきたよー)



元来、長風呂ではないので80分は時間をもてあます。
勿体無いからたっぷり浸かったつもりだけど、それでもかなり早かった。
正直湯あたりしたようで、部屋でバタンキュー。
ところが、私の向かいの部屋が夏目漱石ゆかりの部屋「坊っちゃんの間」で、
ここの観光スポットになっている。
部屋を間違えて開けられたらどうしようと、気が休まらない。
おまけに会話も、まる聞こえ…。



時間があるので、皇族専用のお風呂「又新殿」(ゆうしんでん)を見学。



中央の一段高いところに天主様が座るらしい。
その後方に小さく見えるのは、三種の神器。
天主の右に(写真では向かって左)剣、左に勾玉と鏡。
この飾り方は神道の祭壇と同じだわ。
だから天主の右側に小部屋が存在し、武者控え室という。
当時の皇族は身体を洗うということはしなかったらしく、
本当に湯に浸かるだけ…それも浴衣のままで。

帰りは道後の商店街を抜けて、道後温泉駅まで散歩。
アーケード商店街の中は活気があって、お洒落なお店も発見。
加藤お気に入りのカラクリ時計にも対面した。



道後商店街を抜けたところが駅で、そこには坊ちゃん列車が。
車掌さんと運転手さんは…どうやら坊ちゃん?ではなさそう。(失礼)
丁寧に車両の手入れをしていたようです。
(お疲れ様でございます、次回は乗ります)



道後温泉駅構内と、駅から眺める道後の街並みです。



夜には明日の研修の打ち合わせで事務局の方と会食予定。
急いでホテルへ戻らねば。
ところが、ホテルでいつの間にか熟睡。
電話で起こされたけど、後で着信履歴を見たら2度も無視していた。
(すいませんでした)
やっぱり、湯に浸かりすぎだー。
それとハードスケジュールで観光なんかするから、バテバテ。
追い立てられるように、ちっともリフレッシュできない一日でした。


では翌日の葬儀司会研修報告。

今年オーラスの研修会は、超少数精鋭でして・・・
まあそのー、喩えれば司会塾のような形になってしまいました。
…5人、いえ私も人数に入りましょう、そしたら6人。
ええい、この際、事務局も加わってもらって7人ということにするか。
かなりアットホームな研修会です。



愛媛の方は、平塚や大阪の研修にはご参加くださるのですが、
地元が弱い・・・開催時期も影響したかもしれませんが。
もっと郷土愛を持ちましょう。(関係ないか?)

難しい司会研修をやると、今後益々人が集らなくなるので初級を中心に幅広く。
司会業務に限らず、実務担当者にとって有意義な情報も講義内容に併せた。
どれだけ間口を広げても、この人数だからね。
どうかすると数人でトランプしている状態と同じ。
すぐに自分の番が回ってくる。
そこでパスは1回までとした。(七並べかよっ)
今マイクリレーで実演したのに、また俺かよ…ってなもんだね。
進行アナウンスと弔電に的を絞った午後の課題は休む間もなかった。
受講された方にとっては、中味の濃いものになっただろう。

司会実務は1日で、かなり変わる。
メキメキと上達する人がいるので面白い。
普通に読むこと、普通にアナウンスすること。
それが、どれだけ大切で難しいか。
聞きやすい司会アナウンスというのは、単純にリアリティである。
リアリティがあれば、自然に説得力が生まれるのだ。
それが葬儀司会の秘訣といえるのかもしれないなあ。



折しもこの日は、葬祭に携わる偉い人達の会合が隣の部屋で。
そこで、お昼休み前からお時間を拝借し、20名弱のその方たちへ向けてプレゼンを。
研修で講義している具体的な内容を紹介し、スタッフ教育・育成の重要性など、
少しでもご理解いただけるようにと、スクリーンを使って教材を投影したり、
私が実演したりしながら、来年以降の研修会へのご協力をお願いした。

正直言って、スタッフのレベル維持は採用時が最も大切。
優秀な人材の確保がかなりの比重を占めるだろう。
しかし、採用後も教育・育成に力を注がなければ企業としての成長はない。
来年以降、少しでも参加者が増えてくれる事を願いたい。

<おまけ>
愛媛県内のある地域では、葬儀を砂浜で執り行う事があるという。
葬列を組み、砂浜まで行ってそこに柩を安置し、
事前に組まれていた祭壇で弔いをやるそうなのだ。
もちろん天気予報との戦いである。
夏の暑い時期は、それは過酷なお葬式になるという。
また雨が降ったら急遽取りやめ、自宅で執り行うらしい。
これは珍しい風習なのでは。
墓地葬というのは全国に存在するようだが、
それでも式場となる墓地にテントは組んであるのが普通。
青空の下での葬儀というのが、凄いね。
機会があれば、是非潜入してみたい。
世の中は…広いなあ、ホント。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年12月27日 00:27

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