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2008年04月07日

清明祭(シーミー)って知ってましたか (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

(24節気では)先週の金曜日が、春分の次にやって来る「清明(せいめい)」。
これは「清浄明潔」や「草木清明風光明媚」の略で、
いずれにしても本格的な春を迎えて、清々しく元気がでる季節という意味。
私はその日に、沖縄から帰って来ました。
清明とは、沖縄で良く見かけた文字…これも何かの縁???


というのも、清明節というのは、中国でもっとも有名な節気の一つ。
この日に、昔からご先祖様のお墓参りをしたり、
ピクニックをしたり、凧揚げをしたりする風習があった…という。

沖縄では、清明祭(シーミー)といって、春分から4月中に行われる行事らしい。
要するに、お彼岸の沖縄バージョンか…と思ったわけです。
沖縄独特のお墓、亀甲墓の墓前にゴザが設えられ、親族一同重箱の料理を突いて、
オリオンビールを酌み交わし、飲めや歌えの大騒ぎ!
先祖を敬うのか、それとも先祖を巻き込んで清明祭(シーミー)を楽しんでいるのか、
いずれにしても沖縄のお彼岸って、派手だね。



ここからは沖縄の豆知識を。
沖縄のお化けは、まっすぐしか進めないそうです。
(キョンシーかよ!)
しかし、「石敢當」を置いておけば、お化けの方で曲がってくれるらしく、
T字路や三叉路の突き当たりにある家などは、
「石敢當」を置いて家を守っているそうです。
「石敢當」とは、沖縄独特の珍しい苗字でも、表札でもありませんぞ。
読み方は、(いしがんどう・いしがんとう)と読むそうです。
「石敢當」の石碑、石版、または壁に直接書き込んであったり…。
実は、この風習も中国伝来らしく鹿児島県の中にも一部あるそうです。
清明祭(シーミー)も石敢當も、ルーツは中国なんだね。



次の豆知識は司会者らしく。
沖縄の方言の母音は、「ア」「イ」「ウ」の三つだけらしいよ。
「エ」「オ」は、そのまま「イ」「ウ」に変わるらしい。
例えば、
米→クミ
船→フニ
心→ククル
ご存知のように母音は「ア・イ・ウ・エ・オ」。
口の縦開きが「ア」「オ」「ウ」で、口の横開きが「エ」と「イ」。
(司会研修かよ)
縦開きの「ア」「オ」「ウ」の音は、徐々に口が小さく変化するんだけど、
言葉を省略化する、そういった意味では、中間の「オ」はカットし易いのかな。
横開きの「エ」「イ」の場合は、どちらか一方で兼務しているんだろう。
ただし何故「イ」を選択したのかは不明…だが「イ」の音の方が明るい。
…沖縄の人、司会が下手でも怒らないからね。
(人にそれぞれ事情があるように、地方にもそれぞれ事情あり)



最後に、古代オリエントからシルクロードを通って沖縄へやってきた「シーサー」
それまでは独身だったんだけど、沖縄で結婚して無事に夫婦になりました。
口を開けているのがオス、閉じているのがメスだって。(逆の解釈もあり)
シーサーについては、又今度。

【追伸】
4月17日(木曜日)に、第34回葬祭セレモニー司会術「ベーシック講座」が開催されます。
次は秋まで開催がありません…皆さん、基礎から、きちっとやりましょうね。


投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年04月07日 09:00

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