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2008年06月03日

葬儀司会研修会その2 in長野 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

翌朝は早くから目が覚めた。
朝食の後、駅前のスタバでコーヒーを買って、昨日撮った写真を眺める。
花頭窓というのを知っています?
「かとうまど」と読みますが、窓の上部が尖った特殊なアーチ型になった窓です。
禅宗の寺院建築に見られ、鎌倉時代に中国から伝わったらしく、
それが城郭建築にも広がっていったようです。
昨日の松本城にもありました。(写真)


さて、長野の司会研修。
リニューアルしたテキストが効果を発揮します。
葬儀司会の多角的な分析…3つの分類と8つの決まりごと。
そういうことだったのかーと納得していただいて(具体的に言えなくてゴメン)
まずは、新しい母音の練習方法…これは口跡を磨くためには必要なのです。
そして、それぞれの子音と目で文字を追う速度の強化。
この中に、右脳トレと左脳トレが含まれます。
基本の反復練習のやり方だけは教えて、次の項目へ。
寺院との信頼関係をどうやって結ぶのか…データの収集方法は。
データから数値や傾向を読み取るのではなく、感性で何を感じるか。
そして、日々の業務でどのように活用して「信頼」を得るか。
例えば、施行報告書は、かなり効果を発揮していますよ。(後は秘密)



進行アナウンス台本って、どう解釈したらよいのでしょう。
台本にも色々あって、ラジオの進行台本、テレビのドラマの台本…。
つまり、台本と呼ぶからには、そこに共通項が必ずあるのです。
それを基にして、テキストのお話を進めていきます。
それぞれの項目のポイントは、どういうところにあるのか。
どんなトークが聞き辛いのか、どんな音の流れが不快なのか…。
言葉には音の向きがあり、文節としての固まりにも、音の流れという向きがある。
「死」と「詩」…ねっ、全く違うでしょ!
こういう物の考え方を、司会表現理論というのです。
対して、口跡だけを気にするのは、アナウンス表現理論なんですね。
やってみると、意外と難しいのです。



長野の参加者は、正直レベルが高いです。
一部の地域ですが、もう何年も司会研修を続けさせてもらっているので、
かつての教え子が、新人とコンビを組んでいるものだから、
その新人が研修に参加したときに、原則基本ができています。
嬉しいけど、それはもう驚きですが…怒れないのでツマラナーイ!(ジューク)
結局司会は、最初が肝心で、巧い人の真似から始めるのが一番なんだね。
だからこそ、FUNETのE-ラーニングに人気があるのです。
新人の方が、つまり入社して数ヶ月で司会をしたことのない人間の方が…
司会はしたことないけれど、焼香回りの仕事の時に、いつも先輩の司会を聞いて…
巧くなるはずだわ…おめでとう、あっという間にベーシック卒業です。



注意したことが一つ。
休憩時間にタバコを吸っていて、それは許すのだが(ホントは止めた方がよい)
今日のような研修ではなく、お客様がいるケースでもタバコを吸っている人、
これは司会者としても、接客としても、失格と言わざるを得ない。
葬儀の接客は仕事が多様だし、口で究極のサービス業というならば、
身体でも証明しなければならないよ。(タバコだけではないけれどね)
そして最後は、課題の3連発。
自分で選んだ課題を、自分で考えて、自分の思った通りにやってみる。
悔しいけど、出来ている人が半分近くもいた。
(目が点になっちゃったよ)
いやあ、うれしい誤算です…こんなこと滅多にありませんぞ。
皆様、本当にお疲れ様でした。
前日、タクシーで嫌な思いをした事をすっかり忘れさせてもらいました。



今年もう一度伺います。
楽しみに…しといてくれ!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年06月03日 09:00

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