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2009年06月17日

葬儀司会研修会in新潟2(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

年を取ると、どうしてこんなに朝が早くなるのでしょうか。
たらふく飲んで、爆睡したからでしよう。
5時台に起きました・・・そして、2度寝ができません。
(・・・体調が悪いかもなあ)

昨年、4回研修をさせていただきました。
それなりに理解をしていただいたのか、新人がすっかり上手になっています。
経験も積んだのでしょう、顔つきも、どことなく自信満々のような・・・。
朝8時半にホテルまでお迎えに来ていただき(迷惑かけてすみません)、
向った先は、葬祭ホールではなく新築した事務所です。
今日・明日は、こちらを使います(実はホールでは別の研修も)。
この事務所には隣接して、生花用の倉庫も建設されていました。

  


会場へ向かう道々、色々な話をしますが、道の左右はどこまでも広がる水田。
しかし、明らかに不自然に一部を切り取り、大豆栽培をしている場所がありました。
それも、あちらこちらにあるのですが、この景色は宮城県でも目にしたことが・・・。
そうです、これが減反政策という、米の生産を抑制するための政策であり、
具体的な方法として、米作農家に作付面積の削減を要求するものです。
難しい問題だから気軽には語れません、が、曇り空の下、
遠くに霞みながら働く人を見ると、絵画を見ているようでもあり、
牧歌的で荘厳で、何とも神々しくありがたいのです。
農家をやったことがない私には、残念ながら、その苦労がわからないのです。
実はこの日、テレビで「田植え選手権」という競技の結果を伝えていました。
手作業で田植えをし、その綺麗さと速さを競い合うらしいのです。
小学生の子供が、楽しそうに真っ黒でした。
いいよなあ、こういう田舎も・・・ね。



会場に入ると、顔見知りの受講生ばかり。
和気あいあいと、体育会系のノリで講座がスタートしました。
すでに研修をしていますから、司会に対する心構えは充分出来ています。
また、変に力んだり、構えたり、そういう障壁は乗り越えています。
葬儀の司会は考え方がしっかりして、小さな努力を積み重ねていけば、
やがては何とか形になることは、皆さん知っていますから・・・。
私は皆さんが、どのように変わったのか(進化したのか)を見るのが楽しみ。
ですから今回の研修のテーマの一つは、自分自身をどこまでコントロール出来るかです。
最終的には、声のコントロールを目指すのですが、
その前に、体のあらゆる部分のコントロールが自在に出来るか?
残念ながら、これが意外と出来ません。
そのことを体感してもらい、その上で声のコントロールの難しさを知るのです。


  


ニュアンスの出し方というテーマでは、様々なパターンを二人一組でこなします。
昨年は、5~6名のチーム対抗別の進行台本を用意しましたが、
今年は個々の更なるレベルアップが目標だから、最終的には、
一人の声を全員で聞いて、どう聞こえたかで選択してもらうのです。
きちんと伝わる人、中途半端な伝わり方しかしない人、そして、まるで駄目な人。
それらの音の違いはどこにあるのか、リアリティって何なのか、
人に伝えるってどういうことなのか、思いは言葉を通じて伝わらないのか、
そのようなテーマで進行させていただきました。
深いテーマです、が、軽―く、明るく、爆笑タイムで過ごせました。
これもこのスタッフの明るさなのでしょう。
また、実際にナレーション取材の練習もしてもらいましたが、
とても紙上ではお伝えできないほど、面白過ぎましたよ(涙笑)。


  


MP3再生機に大量にナレーションを入れ、人数分送りました。
午後の時間は、交代で喋りっぱなしです。
繰り返すことによって、確実に実力が付いていきます。
音を取る感性が鍛えられているからこそ、すぐにコピーも出来る。
音の高低、音の流れ、読みの速度、間の長さ、ニュアンスまでコピーする。
「聞く」ではなく、<十四>倍の<心>で「聴く」ことを知り、
取材では、それが「訊く」という感性に変わる。
ギャグを交えながら、小難しいことをお話ししましたが、
受講生が講師を巧く乗せてくれたのでしょう。
調子こいて法話の真似ごとまで・・・卒業試験を思い出したぜ。(汗)

それでは皆様、大変お疲れ様でございました。
(やはり・・・私は睡眠不足でした)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年06月17日 09:00

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