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2009年08月10日

葬祭ディレクター試験対策in宮城 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

いつものように前日から入るので、久しぶりに住職に会いに行きました。
もちろん、色々と質問を携えて。
この住職、私より遅れること一年で得度(私は正式には得度していません)。
それでも勉強意欲が失われることはなく、更には住職の資格まで。(凄い!)
修行生活の面白エピソードには事欠きませんが、時期を見て、
また何か機会があれば、発表してくれることを望んでいます。
その修業はチームで行動が基本ですから、一緒に風呂に入り・・・それも短時間、
おまけに風呂は小さく、肌が擦れ合って(気持ち悪い)・・・一緒に飯を食らい、
一緒にお勤めをして、そうやって切磋琢磨の日々を過ごす。(アッハハハ)
きっと面白い本になると思います。(あると思います)
私は浄土真宗本願寺派という立派?な仏教教団の人間なのですが(自分で言うか)、
彼は浄土宗という、おっ、俺の宗派の大元みたいなものだった。

仙台駅から各駅列車に乗り、数駅ほど戻ると改札の向こう側に住職の姿が。
彼の周りには後光が射して、高く上げた右手の先には数珠が光り輝き、
どこからともなく聞こえてくるお経の声・・・というわけにはいかず、
髪の毛はフサフサに戻っていて(残念)詰らなかったが、
お久しぶりです、というわけで再会を喜びホールへと向かったのであった。

それにしても仙台の駅は思っていたより小さかったぜ。
(絶対、大宮の方が大きいね)
同じホーム(番線)に、二つの電車が同時に停まっていて、
それぞれ別の方向に進むのだけれど、乗る方としては迷うよ。
まして地元ではない私は、ドアも自動で開くものだと思っていて、
じっと立っていたら、あれっ、後ろから来た兄ちゃんが手で開けて乗り込んだ??
目の前で、ドアの前に並んでいた私がバカみたい。
葬儀の習慣と同じで、地域には地域のやり方があるのですなあ。

ホールの中、ご自慢のスチームコンベクションが輝いて見えたぜ。
今回は、しっかり写真を撮らせてもらいました。
鍋もお湯も使わず、一台で色々な加熱料理が可能、
また、厨房機器の整理と料理設置スペースの確保も。
「煮る・蒸す・焼く」という調理方法なら、これがあれば大丈夫。
ちょっとしたファミレスみたいだ。
この機械は、葬祭ホールの必需品だと思っているのですが。
温かい料理は、温かくしてから出しましょう。
それからホールの祭壇の前で、木魚の打ち方(間打ち)の実演を見せてもらい、
読経に合わせてポクポクと叩けば、深い余韻と荘厳な響きで厳かな雰囲気に。
いつの間にか気持ちも静まり、日々のお勤めも一層心のこもったものとなり・・・。

一通り見て周った後は、導師控え室に移ってお話。
導師控え室が、何とも落ち着くのでした。(本物だもの)
では、質問です。
前から聞きたかった素朴な疑問なのですが、住職としてお答えください。
(住職としては、お断りされました・・・あくまでの個人的な意見としてです)
<私>浄土宗は「他力」ですか、それとも「自力」?
<住職>・・・(少しニヤニヤしながら)んー、他力です。
―――――そう来ると思ってたぜーーーーー
<私>でも死装束の旅支度はしますよね?
<住職>あれは習俗ですから。
<私>でも四十九日の旅をしますよね?
<住職>・・・(ここの答えは伏せときます)・・・
大変面白いお答でした(紙面に書くのは難しい)

第二の質問です。
浄土宗では、臨終に際して西方を向いた阿弥陀仏の前に病人を寝かせ、
仏の右手に五色の糸をつけ、病人の左手にその糸を結んで念仏を数十篇唱えながら、
寝入るように息を引き取ると、極楽往生間違いなしと・・・(臨終行儀)
<私>もし・・・死ななかったらどうするの?
<住職>(笑いを堪えながら)私もその事が気になって偉い先生に訪ねたのですが、
もう一遍(時期を見て)同じことを繰り返すそうです。
<私>つまり死ぬ時は、何が何でもその状態を作り出すわけですよね。
<住職>まあ、そうなりますか。

それから二河白道の話に花を咲かせたり、善導大師の死に方についても蘊蓄を。

気がつけば、すっかり夕方に・・・急いで仙台に戻り、地下鉄で八乙女駅まで。
ここで待ち合わせです・・・セーフ!
さて、明日はセミナーです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年08月10日 09:00

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