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2006年11月04日

2本シリーズ 第二戦(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

FUNETサポート行脚の2本シリーズ第二回目。

最初の目的地は久留米です。
実は、私は九州初上陸♪
博多の迷走行脚日記は明日に回すとして、
今日は久留米の契約者様のサポートに関してのエッセイを。

空港に到着したその日は福岡で一泊し、
翌朝、電車で久留米に向かいました。

 

九州には、優雅な電車があるんですね。
4人掛けで、真ん中にテーブル。
会議が出来ますな。
ま、私はここには座りませんでしたが…。


久留米に着くと、本日担当のMさんが迎えてくれました。
電話はしていましたが、予想通りかなり元気な女性です。
幸せな一日になりそうです。
後は、パソコン次第…。

そして、なんと所長も来ていただいていて、(サプライズ!)
会館までは、所長の車で送迎していただきました。
たいした話も出来ず…恐縮です。


 

会館に到着したのち、少し待ってねと言われたので、
恒例の会館レポートを敢行。
想像していた以上に大きい会館です。
しかも、掃除が行き届いていて綺麗。


 

ここに、メモリアルコーナーを準備するのでしょう。
FUNETが役に立つことになると思います。


中庭。
ここも、非常に綺麗に整備されています。

設計当初は、多く人が中庭の設置に反対されたそうです。
おそらく、手入れが大変だからでしょう。
しかし、設計を担当していた方が「どうしても」と粘って、
この中庭が組み込まれた。
そういう【こだわり】は、大切だと思います。

最も手入れが必要な庭園があるから、
ここを見て、サービスの良し悪しを判断する一般の人もいるかもしれません。
ある種の情報公開の役割を持っていると思います。

また、綺麗な庭園は、高齢の方は喜ばれると思います。
(私も庭園が好きです。いつか足立美術館に行きたい…)


式場。
真宗系の葬儀が多いそうです。
祭壇には「五穀盛」「根花餅」と、
私は初めて見た飾りがあったのですが、後ほど紹介。


さて、本格的なサポートの開始です。


(FUNETで追悼文を作っています)

最初に、所長とMさんと話をさせていただきました。
競合他社が故人略歴を載せた小冊子をサービスしていることもあり、
「追悼文」を重点的にサポートして欲しいとのことです。

「ナレーション」は使いこなせているのだけれども、
コンピュータ機器環境が古いこともあって、
「追悼文」が上手く出来ないということでした。
私が来たからには大丈夫です。
(※ ちなみに、追悼文のサンプルはこちらから。)

早速、コンピュータ環境を見せてもらうと、
OSがwindows98で、プリンタもモノクロレーザーの古いもの。
…結構時間がかかるかもしれません。

コンピュータの設定は10分程度で完了しましたが、
プリンタの方が大変でした。
スプールに制限がかかっているようで、
容量の大きい印刷データを受け付けてくれない…。
(追悼文は、それほどデータ容量は大きく無いのですが…)

プリンタのメーカーサポートにも問い合わせて解決を探ったのですが、
プリンタの設定が特殊らしくコンピュータを根本から再設定しなくてはいけない。
一日では終わらないし、他の業務にも差し障る可能性があるので今回はパスしました。

画質を下げてテストしたら上手くいくのですが、
これでは、お客様に渡せる品質のものが出来ない。

うーん。


…淡々と動作確認を進めていたら、昼過ぎになってしまいました。
Mさんの不安げな視線を背中受けつつ、
一旦お昼休憩を取ることになりました。

 
(左は食前・右は食後。旨い!)

お昼は、久留米ラーメンを頂きました。
以前からMCエッセイを読んでもらっているらしく、
私がラーメン好きなことがバレていたようです。

九州にきたら豚骨ラーメンを食べたいと思っていたのですが、
これで、昨日の昼から今日の昼まで、毎食豚骨ラーメンです。
がっはっはっ。(こりゃ、太って帰るな…)

その中でも、久留米のラーメンは一番美味しかったです。
いかにも豚骨らしい、こってりとしていて、
豚骨の癖のある匂いもする。
思い描いたとおりの豚骨ラーメンでした。

夢中でスープまで飲み干している私を、
一緒にいたMさんは、軽く冷めた目線で、暖かく見守ってくれました。


さて、事務所に戻って「追悼文」のサポート再開。
食事の帰りに長いUSBポートを購入し、
今度は遺影写真で用いていたインクジェットプリンタでテストすることにしました。
午前の動作確認で、コンピュータには問題が無いことは理解できたので、
プリンタを代えてみようということです。

購入時についてくる説明書やCDが無いということで、
インターネットから急遽必要なデータを入手。
そして、設定。

すると、どうでしょう。
「追悼文」を印刷することが出来ました。
予想通り印刷できて、良かった。

Mさんは安堵の喜び。
他のスタッフも、「どげんね~」と注目。(これは脚色)
所長は、追悼文の出来上がりを見てうなずいています。

ところが、Mさんに追悼文をテスト制作してもらっている段階で、
追悼文の画像によって正確に印刷されないものが出てきました。
インクジェットプリンタも古いもの(6,7年位前)だからでしょうか。
いやはや困った。

原因を探っている時間も無いので、
印刷可能なものとそうでないものを選別し、
所長に結果を報告をすることにしました。
印刷に不具合が起こる原因は、
プリンタ機器による(古い)点が第一に上げられるかと考えられます。
新しいプリンタがあれば、
全ての追悼文デザインを印刷する可能性も高いです、と。


気がつけば、夕方の5時。
次の出雲に向かう最終電車、ギリギリです。
もう少し、Mさんに追悼文の作成練習をしていただきたかったけれども、
どうやら時間が来てしまったようです。

完璧なサポート、とはいきませんでしたが、
制限がありながらも追悼文制作が可能な段階まで持ってこれたので、
一つのステップは越えることが出来たと思います。

色々と名残惜しかったですが、
私よりも電車のことを心配してくれていたMさんは、
早く出発しないと、大変なことになるわよ!視線で、私を見ていました。

午前中には、時間に余裕があったら、
新しい会館も案内していただくと予定していたのですが…。
それは、次のお楽しみということで。

その後、Mさんが車をかっ飛ばして私を駅まで送ったことは、
言うまでもありません。ありがとうございました。


その日の夜、出雲のホテルで確認したMさんからのメール(一部を抜粋)。

 スタッフからの工場長の感想として、
 『仕事に集中してあると時間も何も関係なくならっしゃるですねえ!!
  案外、天然かも(爆笑)との事』  

…とほほ。
ただ、所長も含め、サポートを喜んで頂いたみたいで、何よりです。

ちなみに、後日、Mさんから電話があり、
予算に厳しい所長が、新しいプリンタを購入すると決定してくれたそうです。


PS.

会館の祭壇の話の続きです。

祭壇左右に置いてある飾り物に注目してください。
上段の「南無阿弥陀仏」と書かれているものを【五穀盛】、
下段にあるものを【根花餅】と呼ぶそうです。
真宗大谷派専用のお供えとのこと。

原材料は、
五穀盛は、粟(あわ)・稗(ひえ)・麦・豆・稲。
根花餅は、昆布・しいたけ・麩(ふ)・春雨・海苔。
だそうです。

これを、半年に1回程度、スタッフが手作業で作るとのこと。
ピンセットで一つ一つ配置していくみたいです。


 

 
(↑五穀盛)


(↑根花餅)

お寺さんが厳しく、
祭壇の飾りには本物の五穀で作ったものしか、受け入れてくれない。
お寺さんにも依るのでしょうが、葬儀スタッフも大変です。


ちなみに、香炉等の用品にも厳しいようで、
指紋などが着いているとお寺さんから怒られるそうです。
この日も、ピカピカ。

お寺さんの考えにもよるのでしょうが、儀式を司る立場としては、
このような細かな点にこそ注力するのが、大切なのかもしれません。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年11月04日 00:01

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