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2006年11月24日

今年の葬祭ディレクター技能審査の合否データから (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

受験対策講座を受講してくれた方々の試験結果から思うこと。
2級については、例年と変わりなく受講者の大半は合格している。
しかし1級は苦戦したようだ。
全体の合格率も前年度より10ポイント程度下がっている。

2級合格率 68%   (昨年 68.8%)
1級合格率 47.2%  (昨年 56.5%)

残念ながら科目別の合格率はまだ発表されていないようだ。
そこで受講者からのデータを頼りに、
それぞれの実技科目別に見ると、圧倒的に実技筆記が難しい。
1級の実技筆記で合格基準の42点(60点満点)に満たない人がほとんど。
ハイレベルな応用問題が出題されたと聞いている。
(かなり手ごわいね)

次に得点が低いのは司会。
これも難しい試験の部類に入るだろう。
1級の司会実技は社葬レベルとなっているのだが、
実は有資格者といえども、社葬の司会を担当している人は限られている。
昨年までの1級取得者は7653人存在するが、(その内の一人は私です)
葬祭ディレクター1級の有資格者に社葬の司会依頼をしたならば…
多分、半分以上の人が尻込みするだろう。
(皆さんの近くにもいらっしゃるのでは?)

比較的に得点を取りやすいのは幕張。
考えてみたら、1級の幕張とは…つまり社葬の幕張って何だ?
6尺テーブル1台に幕を張って、社葬レベルの能力を判定するというのも疑問。
また事前に回答が分かっているという試験形式も珍しい。
(社葬の時は幕張やらないんじゃないかなあ)

接遇も得点を取りやすかった科目。
配点は20点だけど、かなりの人が満点かそれに近かった。
今後は少しずつ難易度が増していくのだろうか。
(今年は新設でもあり、サービス問題の感じがした)

充分なデータではないが、
実技筆記…難問
司会…やや難問
幕張…普通
接遇…優しい
ということが結果から見えてくる。

ただ配点のバランスを考慮したら、実技4科目(200点満点)を現行の、
司会60点・幕張60点・実技筆記60点・接遇20点よりも、
4科目全てが一律50点満点で、合計200点ならバランスが良い。
来年以降どのように変わるのか気になるところである。

受験対策で各県を回ることが多いので、その合格率も気になる。
県単位で主催されている、ある団体のデータだけど、
過去に長野の受講生で2級に落ちた人は皆無。(ブラボー)
高知も同様に2級に落ちた受講生は皆無。(ブラボー)
今年の結果はまだ聞いてないけど、(かなりプレッシャーだよね)
それほど酷い事にはなってないと信じたい。

そんな事を考えてたら、北国から朗報が飛び込んだ。
今年は秋田が、2級受講者12名が全員合格。
1級が6名受験して4名合格。
しかも落ちた2名の内の1名は、1点不足しただけ…ホントに惜しい。
1泊2日で研修をやっただけのことはあった。
ところが結果が伴わない県もある。
(凶報もやってくるのです)
ある県では、2級の合格率は8割ほど確保しているけど、
1級は全滅だったらしい。(5名受験)
しかも1名は実技に受かって、学科に落ちたとは…トホホ。
同じテキストで同じに学び、同じ試験会場で受験したにも関わらず、
どうしてこんなに結果が違うのか不思議である。
(来年以降の課題です)

また配点のバランスの悪さから落ちた人もいる。
接遇が0点…これは何が原因だろうか。
もしかしたら大きなミス、例えば喪主と故人のお名前間違いとか。
他に考えようが無いなあ。(本人が一番苦しむよね)
また、司会満点・接遇満点・幕張満点なのに、ナント実技筆記が15点、
つまり3点不足で落ちた人もいる…バランス悪過ぎだよね。
(トータルは155点もあるのに…140点以上で合格なのだ)
3点不足というのは、各科目で3割以下の得点では合格できないからだ。
実技筆記は60点満点だから、その3割では18点が必要だったということ。
(もしかしたら、回答のマークシートがズレたのではと思っています)

そこで、来年を見据えて…
合格へのポイントは2点。
1.司会実技か幕張実技のどちらかが得意で高得点を取れること。
2.そしてバランス良く得点するために、実技筆記の専門知識が必要。

私見だけど葬祭ディレクター試験1級は、
司会が得意な人はかなり有利である。(実技筆記が得意な人はいない)
幕張の試験は短期間の練習でもこなせるが、司会実技はそうはいかない。
来年受験を予定されている方は、司会の実務に力を入れましょう。

と、まとめた所で私の葬儀司会講座も年内は2回のみ。
埼玉と愛媛。(残りわずか、頑張りまーす)
ただ、自分が受講する講座が一つある。
12月12日、仙台のすがわら葬儀社様の研修に参加させていただくのだ。
題して、すがわら葬儀社『清月記』家族葬時代の成長戦略研究。
葬祭ホールも数箇所巡ることになっているようだし、
実際の葬祭演出にも興味津々である。(FUNETの使われ方も観てみたい)
それに菅原社長の話を聞くだけでも面白い。

すがわら葬儀社様といえば…
これまでに私の司会講座に何人の方が参加してくれただろうか。
もしかしたら、15人は超えている。
そこで一つ憂慮していることがあるのだ。
実は、私は顔を覚えるのが不得意で、もし過去の受講者と顔を逢わせても…
そのことを心配しているのだ。(失礼があったらごめんなさい)
この講座に興味がある方は、下記のリンクからどうぞ。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年11月24日 00:20

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