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2011年10月21日

接遇研修会in東海地方(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

8月と9月の2回、東海地方の葬儀社様で、
接遇研修会をさせていただきました。
スタッフの皆さんが長年頑張って来た歴史のある葬儀社様です。
事務職、葬儀担当者、女性スタッフ、料理、花、
全部門が集まって初めての研修会とのことで、
皆さん緊張の面持ちで私を迎えてくださいました。

研修会1日目は、
意識の部分をしっかりと伝えて欲しいとのご依頼がありました。
ご遺族を葬祭ホールにお迎えするスタッフの行動や気持ち、
悲嘆を抱えたご遺族の心理に時系列で触れながら、
葬儀社側は、何をしなければいけないのか、
お客様は何を求めているのか・・・等を具体的にお伝えいたしました。

葬儀社を経営して行く時に、
代表者だけが頑張ればいい時代はすでに終わっていて、
スタッフの一人ひとりが、自分のこととして意識する必要があること、
自分の仕事に本気になること、自ら成長しようと努力すること・・・などを
私なりの視点でお伝えいたしました。

研修会2日目は、ホール内でのロールプレイング研修でした。
葬儀社様のスタッフ態勢に沿ってアドバイスしました。
日頃の疑問点も多くお持ちのようでした。
それを皆さんの意見を聞きながら改善に向けました。
そして、疑問に思ったらそのままにしておくのではなく、
常日頃から周りのスタッフと話し合いをすることも必要だと伝えました。
葬儀をサポートする中で、
スタッフ間のコミュニケーションはなくてはならないものです。
葬儀スタッフ間に「阿吽の呼吸」なんてあり得ません。
思っていることを言葉にして伝えないと、相手には決して伝わらないのです。

葬儀の接遇と真剣に向き合えば向き合うほど、
多くの疑問点に気づいて行くでしょう。
それは成長の証でもあり、気付いた時が変わって行けるチャンスなのです。
あらゆることに、他人事ではなく自分のこととして向き合い、
切磋琢磨していただきたいと思います。

 

さて、2回目の研修会前日、台風15号が東海地方を直撃しました。
現地入りの日、かろうじて名古屋までは新幹線が走っていましたが、
市内では大きな河川が氾濫しそうとのことでとても混乱していました。
駅で名古屋市内の路線地図を見て、大回りですが市内を通らない
私鉄ルートを見つけて「電車が止まらない内に・・・」と急ぎました。
3月の東日本大震災を宮城県で経験している私は、
その後どこに出張に行くにも、ある程度の覚悟をして東京を出発します。
ダイナモラジオを持ち歩くのはもちろん、
宿泊地が海の近くの時は、高い建物や山を探しておきます。
夜間は、いつでも持ち出せるように、
荷物も靴もきちんとひとつにまとめて寝るようになりました。

出張に出て、無事我が家に戻って来られること、家族に再会出来ることは、
ある意味、奇跡に近いことなのだとも感じています。
翌日、ホテルの窓からの景色には、台風一過のパノラマが広がりました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2011年10月21日 08:23

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