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2012年09月24日

パンフレットのセット料金の写真は「祭壇」でいいのか(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

葬儀のパンフレットやチラシを見ることがあります。
先日も、たまたま事務所にあったパンフレットを見ました。
見るたびに辟易するのですが、5つ程あるセット料金の商品写真は、
相変わらず「祭壇」なんですね。
「祭壇料」という言い方は少なくなりましたが、
「祭壇」以外の表現は、なかなか抜けないものなのだと感じます。

書いていることが伝わらないかもしれないので、「イオンのお葬式」を例にします。
(どこもほぼ同じですが、イオン様すみません。)
参照:「イオンのお葬式

ホームページを見てもらえばわかるとおもいますが、
葬儀のセットにいくつか選択肢があって、それらに付加されている写真は、
概ね「祭壇の豪華さ」で違いが表現されています。
(イオンのお葬式の場合、火葬式と自宅葬は例外ですが)
これは、イオンのお葬式に限らず、ほぼ全ての葬儀社がそうだと思います。
セット料金の違いを、写真においては「祭壇」で表現(差別化)している。
祭壇の荘厳が豪華になったり、花が増えたり・・・。
これに、私は少々辟易しているのです(代案がある訳では無いですが)。

葬儀はサービス業化してきて、
祭壇の豪華さでサービスを差別化する時代では無いです。
祭壇も相応に大切ですが、そこは差別化するポイントでは無いでしょう。
メモリアルコーナーや、故人らしい会葬礼状、DVD映像、
もしくは、担当者や接遇者、司会者などの人、
そういったサービスのソフト面で違いを見せるべきなのに、上手く出来ていない。
本質的な差別化を図れていない。

一般の人が、葬儀社選びに悩む一因は葬儀社の違いが分からないからであり、
それは普段葬儀社と接点が無いこともありますが、パンフレットや広告で、
多くの葬儀社が「祭壇」で商品を表現してしまっていることにも原因があるのではと、
感じる訳です。
で、そのあたりの顧客と葬儀社の溝を埋めるために、
紹介業も繁盛するのですね・・・。

そろそろ、本格的なマーケティングが求められる時代かもしれません。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年09月24日 08:00

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