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2012年11月07日

我が家をリフォームしました ~耐震工事編~(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

東日本大震災から1年7カ月あまりが過ぎました。
被災地はまだまだ、復興という言葉とは程遠い地域が多くあります。
そして東京で暮らす私たちも、富士山爆発や、
首都直下型地震、南海トラフ地震・・・・などと騒がれながら、
行政からも「有事の心構え」をするようにと様々なお達しが来ています。

私は、東日本大震災に現地で遭遇し、
その時に「人は、いかに無力か・・・」を思い知らされました。
ならば「備えだけは十分に・・・」と、震災直後から準備をして来ました。
私自身、とても神経質になりながら、家族をも巻き込んで
色々と話し合う内に「いくら備えがあっても、家が倒れれば元も子も無い」
ということになり、耐震工事をすることにしました。
東日本大震災で、実際に倒壊した家屋を見ている私には、
とても他人事には思えません。

いくつかの業者に話を聞きましたが、
専門家でなければ分からないようなことばかりで、
信頼できそうな業者にお任せするしか無いというのが結論でした。
5月初旬から見積もりに向けての話し合いが始まりまりしたが、
リフォームも重なったのと、世の中では耐震工事をするお宅が増えていて、
いい大工さんがなかなかつかまらず、ようやくお盆明けから工事が始まり
9月中旬に完工しました。

耐震工事に向けては、
まずは既存の家全体の耐震レベルを調査してもらいました。
耐震のプロが我が家の床下に入ったり天井裏を見たりしてチェックをしました。
それから構造計算という計算をして初めて耐震度が判明します。
すると・・・「1.0」が「まあ、倒れないでしょう」の合格ラインだとすると、
我が家は「0.3」の「必ず、倒壊します」という数値が出ました。
木造でカギ型の作りで過去に建て増しをしているから、揺れに弱いようです。
他にも、「南北方向の揺れは大丈夫でも、東西の揺れには弱い・・・」とか、
色々あるようですが、「0.3」には寒気がしました。

そこから、全体の予算を掲げて、
その中でリフォームと耐震工事にどのくらいの割合でかけるか、
又ギリギリのラインでどこまで耐震が出来るかも重要でした。
「1.0」以上の完璧ラインにするには予算の倍はかかるようなので、
そこのところは譲歩しないといけません。
工務店の営業マンには無理難題を持ちかけながら、
耐震の建築士も構造計算を繰り返してくれて、全体像が見えてきました。

業者は、家全体の耐震バランスを考えながら、耐震壁を入れたり、
木材を斜めに組み合わせる筋交(すじかい)を入れて柱を強化するなどの
工事を1階と2階部分に上手に組み合わせて作って行きました。
今年の夏の我が家は、工事の音と酷暑に耐える日々でしたが、
営業マンや工事の方々の努力で、予算にしては限りなく
耐震度「1.0」に近い数値の家が出来上がりました。

我が家は道路の直角の曲がり角に建っています。
車はブレーキをかけながら、又、アクセルを踏み直す場所でもあります。
実は今まで、2トン以上の大きなトラックが通ると
多少なりとも家が揺れていたのに、ほとんど揺れなくなりました。
(これには感激しました!)
これで、まずは「地震での家の倒壊は無い」と思いたいですが、
実際にはどんな地震が来るか・・・で分かりません。
でも、取りあえずは日々を安心して暮らせるようになったので、
本当に良かったです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年11月07日 08:26

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