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2005年06月24日

突っ走った1週間(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

この1週間で、延べ4つの研修会をさせていただいた。
フェアの余韻に浸る暇もなく、短い期間での東京~愛知~福岡への
新幹線、飛行機を使っての移動は、旅が大好きな私でも、ホンのちょとだけ
「私は誰?ここはどこ?」という気持ちになる。
福岡の朝、ホテルで目覚めた時に、マジで
「私はどこにいるんだろう?」
「今日は何をする日だったかなあ?」と本気で考えた。

愛知県の研修会は、今年3年目に入った
「模擬葬儀を含めたロールプレイング研修会」だ。
前回はリーダーばかりを集めて、同じ形態で行なわれた。
そして今回は現場で頑張っているスタッフたち。
年々皆さんの接遇意識が高まっていることがよく分かる。
続けることの大切さを痛感させられる。

この地域もホール建設が進み、きれいで使いやすいホールが建っている。
お客様にとって、悲しみを受け入れてくれるような安らげるホールは、
グリーフサポート的に見ても非常に大切なこと。
しかしそこで仕事をするスタッフは立派なホールに負けてはいけない。
ホールの素晴らしさをさらに生かすのは、誰でもないそこで働く現場スタッフたちだ。
こちらにはSさんという素晴らしいリーダーがいらっしゃる。
真宗大谷派の儀礼にのっとった模擬葬儀では、Sさんが司会者と導師の二役を担う。
「導師入場」と言って自分で歩いてくる。
自身のネクタイを「しゅたら風」に肩にかけて静々と歩く姿は、本当にりりしい。

  

接遇チェックポイントでの読経も導師さながらにあげくれる。
その中で私はホールスタッフの接遇を検証して行く。
こちらではこういった研修会を数年続けることで、
講師と現場リーダーとの専門的な部分を上手に取り入れた
理想的な研修会に仕上がっている。
そして何よりも、スタッフの接遇スキル向上のために積極的に行動してくださる
Sさんのようなリーダーは、これからの葬祭業界に無くてはならない人だ。
「Sさん、いつもお世話になります。次回は秋に、又よろしくお願い致します!」


さてその後は、2年振りの福岡での研修会だった。
2年前に比べると全体的にスタッフが若返っている。
特に若い男性スタッフの元気と明るさが目立つ。
福岡県は葬祭ホールの激戦区だ。
300以上の葬祭ホールがひしめき、研修会会場になったホールのすぐ先にも、
7月に他社の葬祭ホールがオープンするということ。

お亡くなりになる方の数は同じ。
その中で多くの葬儀社のどこへお客様は葬儀の依頼をするのか、
何がその分かれ道なのか。
色々な要素が絡まる。
会社の戦略も様々。
しかし現場スタッフに大切なのは、回りのそういった雑音に振り回されることなく、
「今、目の前にいる悲しみのお客様を心から大切にするということ」
「今、目の前にいる喪主様一人、満足させてあげられなくて、
その他大勢の人を満足させることは出来ない」
「その瞬間瞬間を悔いのない接客に勤めること。それだけ」
その気持ちがお客様に通じていれば、又そのお客様は戻ってきてくださる。
謙虚に一つ一つのご葬儀をお手伝いする。
そんな種蒔きを続けて行けばいずれ芽がでる。
そして花が咲く。
苗木も大木になる。
数年後のこちらの現場がまた楽しみだ。

  

葬儀の接遇は「ライブ」の世界。
そこにいるスタッフと、目の前にいるお客様の
気持ちの流れ(エネルギー)のやりとりだ。
二度と同じシチュエーションの接遇は無い。
人が変われば、場所が変われば、全てが違う。
私は「真実の瞬間」という言葉が好きだ。
お客様には、常に素直な、真っ直ぐな気持ちで向き合いたい。
難しいことかも知れないが、そのために積み重ねる日々の経験なのかも知れない。
福岡でも、受講生である現場スタッフたちと、歯に衣を着せぬやり取りが続いた。
皆さん、大変お疲れ様でした。頑張りましょう!

追伸:
初めての久留米の夜、打ち合わせと共に食事会をしていただいた。
素敵な創作料理のお店で、オードブルからお料理、デザートまで
フルコースを楽しんだ。
センスのいいお皿に盛り付けられる料理の全てに、
地元のホテルで腕を磨いたというご主人と奥様の暖かいホスピタリティを感じた。
その後ちょっとだけ「久留米のネオン街」を歩き
(歩いただけです。言い訳がかえってあやしいですか?)
最後には久し振りにとんこつラーメンで仕上げた。
最近は仕上げにラーメンはちょっと重すぎて食べていなかった私だが、
何故かこの日はそんな気になった。
すごおく美味しかった。
「くるめの思い出はグルメ!」

 

さて、明日からは次なる研修会のテキスト作り!
受講生の皆さんの顔が浮かびます!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年06月24日 11:17

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