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2006年11月08日

葬儀司会研修会in福岡 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

九州各地と兵庫・愛媛・広島からも参加があり、当初20名の予定が、
徳島と佐賀のそれぞれお一方が業務等の都合により欠席。
総勢18名での1泊2日研修会となった。

私の乱雑な講師席。

テキスト5冊にお経本、そしてノーパソとスピーカーにマイクとお茶。
FUNET関連の参考資料に名刺と受講者名簿や事前アンケートの山です。

この団体の九州地区は、地理的な条件もあり関東の研修会には参加しづらい。
ここ10年、そういう傾向が続いているので他府県との司会レベルの格差、
とりわけ取り組み方のポイントである現場データの収集法・活用法、
司会表現技術と理論が浸透していない…悲しいかな、その懸念が見事に的中!
講座スタート直後の発声練習からズッコケ、ズッコケ…。
この時点で、ハイレベルな司会研修を維持することは諦めた。(そりぁ無理だよ)

基本が出来ていた人は男性参加者ただ一人。
ラーメンが美味しい(関係ないか)、久留米からご参加下さった方。
実はFUNET会員の方で、ナレーションシステムや音声を良く聞いているのだと。
うーむ…どう考えても音声ライブラリは効果絶大だと確信!
しかし研修会は全員のレベルに合わせなければならず、
仕方がないので、初級レベルに的を絞って、たっぷりと実技演習を。
時間は充分あるし、泊りがけだからね、余裕を持って対応できる。
やっぱり1泊2日というスケジュールはありがたい。



初日は参加者の意識改革に努め、初級編の中味を濃くした感じになった。
聞きづらい司会とはどういうものか、どこに原因があるのか。
そこから逆算して聞きやすい司会、上手な司会とは…。
癖や口調の余計な部分を削ぎ落としてからテクニックの習得へ。
この一連の流れを理解されると、司会の学び方が見えてくる。
耳で音の流れが自覚できるようになるのが先決。
これは何気なく過ごしてきた今までは気にもならなかったこと。
半日を費やし、どうやら全員が納得されたよう。(ホッとしました)



初日終了後は懇親会ということで、全員で夜の博多の街へ。
アルコールのピッチが上がると共に、うるさいくらい良く喋り、
各県の情報交換が盛んに行われていた。(賑やかー)
それにしても皆さん明るくて元気が良い。
特に女性陣は活発な方が多く、学ぶ姿勢も積極的。
ついでにお酒も良く飲むなあ…(笑)
そして煙草もスパスパと…愛煙家の私としては気に入った。
今後も九州開催は継続したいですなあ。

懇親会では司会技術を離れ、各参加者の個別質問・悩み事などの話が中心。
そんな中で皆さん共通の要望が、労務管理の向上と他社の見学希望。
懇親会の間、皆さんビール片手に盛んに席を移動し、
お互いに交流しましょうと話し合いが持たれ、
今後は活発に情報交換が行われるかもしれない。
司会の見学だけでなく、様々な演出方法にも興味があるらしい。
この研修会がきっかけになるのならば、それもいいことだろう。
特に九州地区の参加者は、地理的にも交流が可能だし、宗派も限定されている。
条件が整っているし、互いに迷惑を掛けず、切磋琢磨するのは喜ばしいこと。
懇親会だけでも、参加して意義があったように思う。



2日目。
たっぷりと油を差したのに、口の回りは滑らかにはならない。(当たり前か)
ただ前日で気心も知れ、硬さや緊張感が解れて実演に前向きになったようだ。
それぞれのレベルで、思いっきりトライしてくれてありがたい。
講師としては、やってくれないと矯正の仕様がないからね。



殆どの課題は、まず私が実演し、その上で受講者が模倣を試みるという方式。
これが一番短時間で上達する…というかコツを掴みやすいようだ。
上達への第一歩は、何事もコピーからだね。
そして繰り返し課題を与え、考える力を身につけさせる。
一つの文章を、自然で説得力ある表現では何処と何処で切るか、
ということを教えただけでも全然違うから不思議。
少しずつだが、明らかにレベルが上がってくるのが分かる。
それにしても久留米の会員さんだけが抜群だったのは、偶然ではないね。



今回の会場にはランがあったので、FUNETのDVDなんかも見たり、
また休憩時間にナレーション自動作成システムも簡単に実演したり、
スピーカーさえあれば、音声ライブラリも自由に聴ける。
環境が整っているのは本当にありがたいですな。
追悼文だけは、九州に来れなかったアシスタントの石川に死んでもらって、
A4版両面印刷の簡易サンプルをお持ち帰りいただいた。
(来年以降は連れて行ってやろう)

あっという間に終了時刻がきた。
最後の課題では、一人一人に総評を出す。
しかし皆の目が輝いていたから大丈夫だろう。
今後も紆余曲折あるだろうが、実務としての司会を怖がらずに、
そして前向きに取り組んでいただけたらありがたい。
明るく楽しく、そして厳しく学んだ二日間。
大変お疲れ様でした。
来年以降も是非ご参加ください。

明日は、番外編として葬送習俗を。

「講習会だより」は、こちらから

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年11月08日 00:02

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