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2008年04月22日

第34回葬祭セレモニー司会術「ベーシック講座」終了 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

数年前の夏の講座。
沖縄からの参加者が、かりゆしウェアーを着ていた。
他の受講生から見れば「あの人、アロハシャツを着ている」と思われるだろう。
そこで私は受講生に向けてこう言った。
「あれはアロハシャツではありません、かりゆしウェアというものです。
沖縄の公用着みたいなものですよ」
・・・シーン・・・
「そうですよね」
「いえ、アロハです」
ダハッ・ダハッ・ダハーッ…なめとんのかこらぁ(笑)


(わたし真っ青・・・鉛筆画)

沖縄では、暑い夏の仕事着は「かりゆしウェア」が一般的。
スーツ姿なんかで出社した日には、
「一人だけ仕事が出来る人間に見られたいのかー」とからかわれるそうです。

さて今回は少人数、受講生9名…トホホ。(それでも喉痛い)
10年間続けている綜合ユニコム様の当講座で、二桁いかなかったのは2度目。
確か前回は5年ほど前だろうか。
それでも受講生にとってみれば、ラッキー!
少人数ということは、一人一人の受講生にとっては密度の濃い講義になるわけだ。
しかも今回は、司会未経験の人が半数も混じっている。
だからこそ、司会以外の葬儀話も…つい喋り過ぎた。

前回は九州からの参加者が非常に多かったのだが、今回は北の方。
北海道や青森や…不思議と東京より北の方ばかりだった。
それでも、火葬のタイミングは、通夜の前、葬儀の前、葬儀の後。
エリアがある程度固まっているのに、全部あるんだもんなあ。
お葬式の地方文化は、それぞれの地方で「分化」しているのだ。

ベーシック講座らしく、初々しい受講生が多かったが、
概して言えるのは、「声が小さく、軽い」という点。
葬儀の仕事をしていて、ペラペラ喋る必要はないが、
重い声、深みのある声がどうしても欲しくなる。
ボイストレーニングということになれば、たったの1日では終わらない。
ましてや効果の程も、器質的なものと関係してくるので難しい問題だ。
限られた時間の講座では、どうにもならないことも多く、
でもどうにもならないと思えば思うほど、何とかしたい。
今後の課題ですな。



初心者にとって大切なのは、司会を取り巻く環境である。
例えば各寺院の詳細なデータは揃っているのか。
色々と企業秘密だけど、例えば導師控え室のお茶だし。
最初は小さいグラスでオレンジジュース、その後温い玉露…なんてパターンも。
ただ単に、お茶を出せという指示ではねえ。
相手の好みに合わせることもサービスの一つだし、
ちょっとした事で、話がしやすくなったりするはずです。
(ごめんね、接遇の話に近い)
いずれにしても、メモ用紙を常に持ち歩き、何でも吸収しようという姿勢は大切。
初心者よ、メモ用紙を持て!
これは発声練習と同じくらい大切なことです。



アナウンスと弔電、最初はこれが肝心。
どうも葬祭業者は弔電の読み方をご存じないらしい。
弔電に関する問題提起もたくさんあるけど、
まずはお客様がいるのだから、しっかりと読まなきゃ。
発信人のお名前は、お客様任せだなんて…シンジラレナーイ。

また進行台本の意味?…台本ってどういうことなのか。
意味も分からずに、台本って言うな!
台本は大切に扱うこと…何て言っても、さっぱりわからないだろうな。
言葉に対する捉え方が違うのですよ。



受講生の皆様にお渡しした、7つの課題が入った【音声教材CD】。
耳からのE-ラーニングを徹底的にお願いします。
たったの1日でも、確実に上達したのですから、
このペースで一月も続けてもらえば、司会が変わります。
皆さん、頑張りましょう。
お疲れ様でした。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年04月22日 09:00

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