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2012年02月24日

浄土真宗ではどうしてる? (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

通夜・葬儀が無事に済んで以降のお話。
仏教では人が死んでからの四十九日間を、
中陰(ちゅういん)あるいは中有(ちゅうう)と言います。
その間、正式には七日毎に法要を行うのですが、これを中陰法要などと呼んでいます。

一般には以下のようなになっています。
初七日(しょなのか)…「初願忌」(しょがんき)
二七日(ふたなのか)…「以芳忌」(いほうき)
三七日(みなのか)…「洒水忌」(しゃすいき)
四七日(よなのか)…「阿経忌」(あぎょうき)
初月忌(しょがっき)…没後、最初の月命日。
五七日(いつなのか)…「小練忌」(しょうれんき)
六七日(むなのか)…「檀弘忌」(だんこうき)
七七日(なななのか)(四十九日、満中陰)…「大練忌(だいれんき)」もっとも重要な法要とされる。

荼毘に付され、我が家へ戻って来られた故人のご遺骨は、
ご遺影や法名を記した白木の位牌と共に、
葬儀社が事前に設えてくれた中陰壇という壇の上に置きます。
これから故人に思いを馳せながらお勤めをする還骨法要が始まります。
さて、では中陰法要では、僧侶はどこでお勤めしますか
① 中陰壇の前で、ご遺影に向かって
② 中陰壇の前で、位牌に向かって
③ 中陰壇のお隣のお仏壇の前で

どれが正解かと申しますと、③です。
私たちが合掌し、心を向けるところは中陰壇にあるご遺影でもなければ、
法名が記してある白木の位牌でもありません。
これらは、あくまで故人を偲ぶ<よすが>(便・縁)・・・心のよりどころ、なのです。
仏壇の阿弥陀様とお浄土に心を寄せ、
阿弥陀様によってお浄土に救われ、仏となられた亡き人を偲ぶのが、
浄土真宗のお勤めなのです。

葬儀社さんは間違えないでね。


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会場   :飯田橋レインボービル 会議室
      東京都新宿区市谷船河原町11
      TEL.03-3260-4761
定員   :24名(先着順)
参加費  :39,900円(1名様につき)
      (消費税および地方消費税 1,900円含む)
 ※昼食代、テキスト代含む

 

お問い合わせ・お申し込み先は、
綜合ユニコム株式会社ホームページより

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年02月24日 08:30

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