ご質問ありがとうございます。
掲載が遅れて申し訳ございません。
実は改めて、昨今流行の「家族葬」との関係も考えさせられました。
まず密葬とは、「故人の身内以外には告知せずに執り行われる葬儀であり、
したがって告別式は行われない」葬儀です。
そして密葬の後には、本葬がセットされている場合が多いと考えられます。
本葬では、告別式がセットされていますから。
この密葬という概念は、消費者には馴染まず、理解しづらいものがあるようで、
一般的に小規模に行う葬儀を、何となく密葬とよんでいるようです。
小規模というのは、親しい知人も含めているようなのです。
ここでの違いは、密葬なのに本葬がなく(ない場合が多く)告別式がある。
つまり、葬儀を提供する側からの理屈と、提供される側の理屈がしっくりいっていない。
ピントが合ってないというか、焦点がボケてるというか、
ここが一番の問題点だったのではないでしょうか?
そこへ家族葬という優しいネーミングの葬儀が登場します。
この際中身は無視した話ですが、その葬儀の形態から比較すると、
かつて消費者側が密葬に託した思いが、嘘みたいにピッタリ嵌まったのです。
(ちょっとオーバーかもしれません)
さらに少子高齢化や地域社会密着度の変化など構造的なもの、
また無宗教葬の増加など…様々な状況が家族葬に追い風を吹かせているようです。
葬儀社サイドから見れば、密葬ならば告知の看板や案内状はないものと思うし、
当然本葬が控えていると思うでしょうが、消費者との間にズレがあり、
そのズレは今に始まったことではありません。
葬祭業務をサービス業として捉えるなら、消費者の視点に立って物事を進めましょう。
それが今流行の「家族葬」ということになるのでしょう。
密葬とは、消費者サイドが口にする場合、限りなく家族葬に近いのでは。
どうも近頃そのように思えて仕方ありません。
また、ご質問をお待ちしております。
井手一男