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2006年05月11日

一周忌(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

ゴールデンウィークに祖父の一周忌があったので、
京都の北西(兵庫の北東)にある祖父家に帰省しました。
ちょうどその山陰地域がモチーフとなった小説、
「ノルウェーの森」を読んでいたので、
要所要所で「へぇ~」と思いながらの帰路。
ただ、予想外に旅行客が多く、体力も消耗しながらの帰省でした。
この地域の観光スポットは、天橋立でしょうかね。

さて祖父の一周忌ですが、特に問題なく終了しました。
親戚筋がゾロゾロと集まった後に、
お坊さんが一人で祖父の家にやってきて読経がスタート。
小一時間くらいお経を読むと菩提寺に行って墓参り。
先祖に花をお供えした後に、
寺の本堂でまた読経(今度は短めのお経)。
それが終わると、再び祖父の家に戻って食事をし、終了。

祖母の時の一周忌の進行と、ほぼ同じ流れだったと思います。
何年経っても変わらないのだから、
宗教というものは凄いですね。

進行自体に特に不満は無いのですが、
ただ一点、お経が一般的な日本人にはわからないのが、
いつまでたっても理解できない。

読経に合わせてお経本を見ていると、
「生きている私達は、日々、○○お勤めしていきます。」
というような内容が書かれているようですが、
あくまで、推測でしかわかりません。
「わからないのなら勉強しなさい」
と叱られそうですが、わかるように伝え広めるのが、
布教というモノじゃない。

お経は、あえて「漢字の列」が良いというのなら、
それはそれで良いのでしょうが、
「別に一般の人にわかってもらえなくても良いのだよ」
そういう姿勢であるなら、秋葉原のオタクと全く変わりません。
まさに、浮世離れなのでしょうが、
でも、きっとお経には良いことが書かれているのでしょうが、
惜しいですね。

さて、不満はこの辺で止めて、
菩提寺の本堂の写真を数点撮ってきたので、載せます。

天蓋です。
本堂に天蓋があるのは珍しいのですよとお坊さんは自慢していましたが、
社長にその話をすると、そんなの良くあることだよと一蹴されました。

仏様。
右に親鸞聖人、左に蓮如上人の絵像。

最後に、立派な香炉。
香炉が立派だと、焼香の甲斐があります。
ちなみに、これは祖父の寄贈品。

南無阿弥陀仏。

<井手の割り込み>
聞けば、工場長のご実家は、私と同じく浄土真宗本願寺派のようです。
ご本尊は、「木像よりも絵像、絵像よりも名号」と言われております。
下世話な言い方ですが、安い方が良いのです…安い方を薦めています。
色々と諸事情はあるのですが、何せ真宗は本来、偶像崇拝を致しませんからね。
余計な事を書いたかもしれませんが大切なことです。
華美に走るのは考えものです。

ついでに私の知ってる寺では面白い表記をしています。
「極楽西方浄土」を「極楽妻宝浄土」と。
洒落が効いてて、いい当て字ですな。


投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年05月11日 00:00

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