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2014年09月22日

名取市仮設住宅訪問 (加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

7月のはじめに、宮城県名取市を訪問しました。
ボランティアで宮城県に向かうのは、震災が起きてから4回目になります。
私はいつも、仙台市にある浄土真宗本願寺派東北教区
災害ボランティアセンターにボランティア登録します。
東北教区災害ボランティアセンターは震災直後に立ちあげられて、
全国から宗旨宗派に関係なく多くのボランティアを受け入れています。

 

センターには、震災から3年が過ぎた今でも様々なボランティアの要請があります。
内容は日々変わりますが、その内容にマッチングした人が
毎日のように現地に向かっています。
そこを様々にサポートしてくれている
ボランティアセンターの東北教区のスタッフの皆さんには頭が下がります。

 

今回私は、お茶会の「歌声喫茶」を企画させていただき、
中仏通信教育の先輩にも声をかけて、キーボードを持って向かいました。
私達が仙台に滞在出来る2日間にお茶会が実施されていたのが名取市の3か所でした。

名取市には、プレハブの応急仮設住宅団地が8つあります。
そこに1400人余りの方々が住んでいます。
宮城県全体では406箇所の仮設プレハブ団地で、
4万人弱の方々が未だ大変な生活を余儀なくされています。
暑い夏寒い冬、狭い住宅の中でどれだけの我慢をしていることかを考えたら…
本当にご苦労なことばかりだと推察します。

お茶会に出て来てくださるのは、中年から高齢の女性の方々が中心です。
今回も皆さんがご存じの歌を歌詞集にしてたくさん用意しました。

 

ちょうどこの頃東京では「七夕」でしたので、笹の葉とお飾りも持参しました。
一緒に大きな声で歌い、短冊にお願いごとを書いて、
色々な話をしてたくさんの出会いがありました。

しかし一見すればお元気そうな方も、日々の暮らしは大変なことが多く、
それは震災にあっていない私達には、到底分かることでは無いのです。
私に出来ることは、出逢ったその時だけでも一緒に歌い、
笑顔を交わすことだと思っています。
お別れの時にある方がかけてくださった「ああ、楽しかった。又、来てね!」
という言葉が、心にしみてありがたかったです。

 

追伸:1日目に訪問した名取市箱塚桜団地仮設住宅では、
女性の皆さんが「桜クシュクシュタワシ」という手編みのタワシを作っています。
全国から注文があるそうです。大口の注文があって
ちょうど残っていた11個のタワシを買って来て東京の友人に配りました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2014年09月22日 08:41

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